今日のテーマは、『金融市場が最もセンシティブな時代で、私たちが意識すべきこと』です。
先日の公式ブログでは、
『取り付け騒ぎはSNSにより引き起こされる』と題して、
テクノロジーが発達した社会のリスクをご紹介しました。
今年3月以降、
3行もの米・中堅銀行が、連続して経営破綻しましたが、
最初のトリガーは、誤情報がSNSにより拡散されたこと。
もちろん、
財政上の問題、信用不安は皆無ではありませんでしたが、
情報が拡散されたことでリスクが増幅したのは事実です。
そして、
前述したように、公式ブログで触れてから僅か一週間後、
またしても、それを象徴するような出来事が起きました。
日本時間23日未明、
『米・国防総省付近で大きな爆発』の誤情報が駆け巡り、
米国マーケットが一時的に乱高下する場面がありました。
該当の誤情報は、
Twitterの複数アカウントから、大手通信社を装い発信、
人工知能で生成されたとされる画像も掲載する周到ぶり。
これを受けて、
ニューヨーク株式市場は一時的に『急落』を見せており、
為替市場では『ドル買い』が進行する場面がありました。
その後、
米・国防総省が情報を訂正したことで鎮静化しましたが、
『9.11』を想起させる出来事に緊張感が高まりました。
確かに、
市場を変動させたのが誤情報の拡散なら、生じた歪みが、
速やかに調整されたこともテクノロジー進化の賜物です。
しかし、
見落としてはいけないと思うのは、一時の変動に乗じて、
デイトレ(短期売買)的手法で儲けた輩が必ずいること。
誤情報拡散の理由は、
単純に『愉快犯』という説もありますが、現実的なのは、
歪みを利用して儲けたい輩が仕掛けたと考えるのが自然。
繰り返しますが、
情報ネットワークの発展により、情報の真偽に関わらず、
金融市場は、よりセンシティブ(敏感)に反応する時代。
仮に、
あなた自身が『仕掛ける側』ではないと判断するならば、
歪みを出し抜く、短期売買の戦場に足を踏み入れない事。
大切な資産を失わない為には、賢くある必要があります。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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代表 井上耕太