今日のテーマは、『投資の神様を真似ることで、誰もが資産形成に成功できるのか??』です。
一時(と言っても一月以内)の勢いは衰えてきたものの、
依然として、日本株は高い水準をキープして推移します。
本当は、
上昇し始めてから市場に入ることは得策ではないですが、
恐らく世間一般の『投資熱』も高いままだと予測します。
先日、
主に、『個人投資家』というカテゴリーに属する方々が、
普段、参考にする情報源を紹介する記事を目にしました。
そこでも、
栄えある第1位を獲得したのは『神様・バフェット』で、
2位以下にダブル・スコアをつけるほどぶっちぎり圧勝。
直近でも、
日本株に好意的姿勢を示せば、市場に資金流入するなど、
90歳を超えて尚、圧倒的な『影響力』を誇っています。
しかし、
『投資の神様バフェット』を参考にするのは自由ですが、
真似することで『資産形成』に成功出来るのでしょうか。
実は、
この質問に対する回答は、ある意味では『YES』であり、
ある意味では『NO』という二面性を併せ持っています。
前者(YESの場合)は、
『神様・バフェット』の投資手法をそのまま完コピして、
バークシャー・ハサウェイ社の株主になるというケース。
実際、
日本円換算『10兆円』を超えるとされる同氏の資産は、
9割超がバークシャー社の株式として保有されています。
この方法では、
『第2のバフェット』になる事は諦めざるを得ませんが、
資産を効率的に増やすという点では、ほぼ目標達成です。
後者(NOの場合)は、
バフェットの『お気に入り銘柄:保有銘柄』を調査して、
独自のポートフォリオを組んで、買い進めるという方法。
一見難しそうですが、
バークシャー社は株主総会で毎年情報公開しているので、
それ(保有銘柄と配分割合)を知ることは案外可能です。
ただし、
先日買い増しが公表された日本の『5大商社』の株式を、
独自に買い進めても、利益が得られる可能性は半々です。
何故なら、
大切なのは、ツール(運用する手段:銘柄)ではなくて、
そのツールを、どのような『思考回路』で扱うかだから。
例えば、
レジェンド・イチロー選手と全く同じバットを使っても、
私たちが、メジャーでヒットを量産できない理由と同じ。
それでも尚、
一般の方々は『ツール』を追い求める傾向にありますが、
本当に求めるべきは、賢者の『思考回路』そのものです。
古くから、
資産形成を成功させる為、著名投資家が口を揃えるのは、
『哲学』と『歴史』を主体的に学ぶことの重要性でした。
当然、
世の中で、過去とまったく同じ出来事は起こりませんが、
高い抽象度で観察すると『同じ出来事』が繰り返される。
表面的でなく、この言葉の意味が本質的に理解できるか、
それも、資産形成に成功する鍵を握っていると考えます。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太