今日のテーマは、『2023年の日本も、太平洋戦争下と久しく情報統制されている』です。
昨日3日深夜、
突如として日本円を巡る値動きが激しくなる場面があり、
約1年ぶりに1米ドル=150円の大台を突破しました。
かと思えば、
政府が為替介入に踏み切るとの憶測が流れたことにより、
わずか数秒間で『147円台半ば』を付けるまでに急騰。
その後は、
財務省がパブリックコメントで暗に介入を否定したため、
1米ドル=149円台半ばまで水準を戻して推移します。
以前から、
政府・財務省は、為替相場における急激な変動に対して、
『凡ゆる選択肢を排除せず対応』と繰り返して来ました。
これは、
具体的な手段について、明確な表現は避けているものの、
『為替介入』を実行する可能性を指すことは明らかです。
しかし、
日本政府・財務省がオブラートに包んで表現するとおり、
『為替介入』を実行する余力は残っているのでしょうか。
私見では、
仮に、具体的に『アクション』を起こすことが出来ても、
市場にインパクトを与える程の体力はないと見ています。
実際、
昨年それ(介入)を実行した際、9ー10月の合計3回、
当局が市場に投入できた金額は総額『約650億ドル』。
これは、
日本円に換算すると『10兆円』に満たない金額となり、
全取引量から考えて、焼け石に水の効果しかありません。
その後、
それを証明するように1年かけて為替は同水準まで戻り、
前回の臨界点を突破して尚、次なる一手が打てずいます。
*前回介入時点のレートは、1米ドル=145円90銭。
太平洋戦争末期、
日本軍は、米・英連合軍に対して苦戦を強いられながら、
本土では『連戦連勝』の情報統制が為されたと言います。
それ故、
1945年8月15日、玉音放送で敗戦が告げられた際、
暫し現実を認識できず、呆然とする国民もいたのだとか。
80年近くの時を経て、まったく同じことが起こります。
日本は、既に『弾切れ』に陥っているのかも知れません。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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