今日のテーマは、『小金は人が与える、天から好かれなければ大金は与えられない』です。
これまであまり触れてきませんでしたが、私は一事業家として斎藤一人さんを尊敬しています。
ただし、全てを盲目的に受け入れると盲点が生まれるため、決して崇拝・信仰はしていません。
恐らく、知っている人は知っている存在だと思いますが、銀座まるかんの創業者であり、同社が手掛ける化粧品・健康食品を扱う代理店フランチャイズ・ビジネスで大きな成功を収めた人物です。
1990年代から2000年代初め、まだ長者番付なる個人情報が大々的に公表されていた時代、納税額ランキング・トップ10に毎年名を連ねて個人としての累計納税額は日本一を誇っている。
必然、『日本一の実業家』とも言い換えられますよね。
これは余談になりますが、稀に斎藤一人さんを批判する人もいるようで、もしもその人物が『事業家・経営者』という立場であればそれはゴーマン極まりないですね。
何故なら、自分よりも稼いでいる(世の中に価値提供している)人物を自分の尺度で正しく評価することなど出来るはずもなく、その行動(批判)は愚の骨頂でしかないから。
ただ、その人が『会社員』なのであれば自身とは関係のない別世界の出来事なので、一つのエンターテイメントとして、傍観者の立場から批判することもアリだと考えますが。
前置きが長くなったので、本題に入りたいと思います。
日本一の実業家・斉藤一人さんの名言の一つに『小金(こがね)は人が与える、大金(おおがね)は天が与える』というものがあります。
もし仮に、あなたが大金(=経済的な豊かさ)を得たいと考えるのであれば、ビジネス云々という狭い世界の話ではなく、普段から『天』に味方されるような生き方をしなければならないというもの。
裏を返せば、普段から『天』に味方される生き方・考え方をしていなければ、大金(おおがね)を与えられることもなく、経済的な豊かさを享受することも出来ないということです。
先日、知り合いの独立系ファイナンシャル・プランナーが主催するイベントに参加した際、次にご紹介させて頂くような人に出会いました。
そのイベントは資産運用(株式・不動産・債券等)の基本をゲームを通して学べる良い企画なのですが、そこに『自分はお金に人生を通して恵まれない』と話す50代の女性が参加していました。
イベント終了後、席が隣だったこともあり1対1で話を聞けば、ご主人は10歳近く年上で、いわゆる一部上場の大企業を40年以上勤め上げて昨年定年退職されたのだと言います。
恐らく、3000ー4000万円規模の退職金を受け取られているのですが、長年の内助の功を労う意味も込めて、妻である彼女にその内1000万円を自由に使って良いお金として渡してくれたそう。
しかし、ご主人の想いを知ってか知らずか、彼女はその資金(1000万円)をわずか1年間の大散財で使い切ってしまい、今は自分自身のお小遣いを稼ぐためパートで働いているのだとか。
さらに、そのこと(1年間の大散財)が判明してご主人と離婚の危機に陥ったにも関わらず、彼女が今考えているのは、ご主人の退職金の残りを使って上手く運用は出来ないかということ。
そうすることで、今から経済的な豊かさを得られるのではないかと本気で(?)考えているのです。
今の日本の状況を考えた時、ご主人が3000ー4000万円規模の退職金を受け取れることや、内助の功の労いとして1000万円をポーンと渡してくれることなど『普通』ではあり得ません。
むしろ、経済環境としては相当に恵まれた立場にあり、実際、彼女は1000万円というまとまった小金(こがね)を受け取ることも出来たわけですよね。
しかし、そもそもの思考回路が『天』に味方されるようなものではなかったため、彼女は大金(おおがね)を与えられることもなく、経済的な豊かさも享受することは出来ませんでした。
話を聞き終えて、最初に感じたことをストレートに表現すると『こんな◉鹿が自分の配偶者じゃなくて、本当に良かった』です。
残念ながら、半世紀(50年間)以上かけて形成された考え方が突然変異するとも考えられず、彼女はこれからも大金(=経済的な豊かさ)を与えられない人生を送ることになるでしょう。
果たして、私たちは『天』から味方される生き方・考え方が出来ているでしょうか。
もしお金(経済的な豊かさ)に恵まれないと感じていたら、振り返ってみて下さい。
井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太