今日のテーマは、『ネガティブな意見を持ちながら、私が社会保険料を支払い続けている理由』です。
先日、久しぶりに強く憤り(怒り)を感じるニュース報道を目にしました。
それは、社会全体で密かに拡大している『国保(国民健康保険)逃れ』という手法を、こともあろうか現職の議員たちが利用していたというものです。
少しだけ解説すると、本来は国民健康保険の対象となる個人事業主や政治家等が、ペーパー・カンパニー化した一般社団法人を設立して、自ら理事等に就任することで社会保険に加入するというもの。
そして、一般社団法人から受け取る報酬を意図的に引き下げることで、自らが支払う健康保険料を最低水準(実質ゼロ?)に抑制するという紛れもない『違法行為』です。
*簡単な要点の解説ですが、国保逃れを推奨するものではありません。むしろ、それを実行している人間たちを強く非難します。
確かに、現代の政治家は無能なものばかりに成り下がったと言われていますが、まさか、その行為が法律に反しているかどうかくらいは判断が出来たと思います。
報道を受けて、日本維新の会が除名処分としたのは以下6名。
①長崎寛親(兵庫県議会議員)
②赤石理生(兵庫県議会議員)
③長崎久美(兵庫県・尼崎市議会議員)
④南野裕子(兵庫県・神戸市議会議員)
⑤松田昌利(大阪市議会議員)
⑥松本光博(元・東京都杉並区議会議員)
これとは別に、自らは手法を利用していないながら、他者に対して広く『国保逃れ』を斡旋(勧誘)したとして佐竹璃保氏(大阪市議会議員)が自主的に離党届を提出しています。
特に、最後に紹介した人間(佐竹璃保氏)は私自身が居住する選挙区から選出されているため、私たち有権者の投票を無駄にしたことに対して身を震わせるほどの怒りを感じています。
大人の世界において、何のメリット(経済的恩恵)もなく国保逃れを斡旋していたとは考えられませんから、紹介数に応じた歩合制のキックバックが存在していたとみて間違いないと推測します。
因みに、日本維新の会は除名処分とした現職議員に対して議員辞職を求めていますが、現時点で応じている人間はいないとのこと。
やはり、政治家というのは厚顔無知な人間にしか務まらない職業だとつくづく感じます。
社会保険料に関連して言えば、私自身、顧客の皆さんから時々聞かれる質問があります。
それが今日のタイトルに採用したフレーズで、『社会保障に対してネガティブな意見を持たれているのに、なぜ社会保険料(年金・健康保険)を支払い続けているのですか』というものです。
読者の皆さんは理解されていると思いますが、確かに、私自身は日本の社会保障システムの持続可能性に対して大いに疑問を感じて、ネガティブな見方をしています。
それ(社会保障制度)は現時点で既に危機的状況にありますが、今後より一層、少子高齢化が進展していくことを考慮すれば、現行の保障水準を維持したまま制度を維持していくことは不可能です。
しかし、だからと言って、保険料の支払い自体を拒否すること(国保逃れのような脱法スキームの利用を含む)はまったく理屈が通りません。
もちろん、社会保険料は泣く子も黙る『強制徴収』という仕組みがあり、滞納すれば保有資産を差し押さえられる可能性があることも抑止力として働いていることも事実です。
ただ、私が社会保険料を支払い続ける最大の理由は、きちんと国民としての『義務』を果たした上で、それに対してネガティブな意見(反対意見)を言うという『権利』を行使したいからです。
昨今では、ハラスメント行為以上に『●●ハラスメント』という風潮が行き過ぎているように感じますが、それに乗じて、自らの『義務』を果たすことなく『権利』ばかり主張する人間が溢れています。
一人の人間として、自らはそのような下等な人間に成り下がりたくないという思いがあります。
繰り返しになりますが、除名処分を受けた6名(長崎寛親氏、赤石理生氏、長崎久美氏、南野裕子氏、松田昌利氏、松本光博氏)プラス、斡旋ビジネスがバレて離党した佐竹璃保氏は論外です。
確かに、経済的合理性の観点からは逸脱しているかも知れませんが、先ずは人の道から逸れないという行動指針は最優先すべきことだと感じています。
井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太





