今日のテーマは、『もし日本国が破産してしまったら、どうしますか??』です。
昨日の公式ブログでは、『阿波踊り』で全国的にも有名な、
『徳島市観光協会』が抱える破産手続き問題を取り上げました。
今後、どのように事態が動いていくかわかりませんが、
この事例を通して、次のシンプルな2点を整理させて頂きました。
①毎年『赤字』を計上していたら、累積赤字も膨大なものになる。
②その状況で『資金ショート』したら、どんなに歴史あり、有名で、大きな組織でも破産する。
しっかりと物事の『本質』を見抜いている方々からしたら、
このことは、とても『当たり前』な事実ですよね。
それで、
私が昨日の記事を通して読者の方々にお伝えしたかったのは、
『阿波踊り、なくなるかも知れへんで!』という事では、決してありません。
そうではなくて、
1つの『組織』が破綻する流れとしてはこれは典型例であり、
その流れにあるのは、日本国の『社会保障システム』も然り、という事です。
いや、
もう少し視野を広げて見たら、『社会保障』のみならず、
日本国の『財政全体』についても言えることかも知れません。
昨日の記事でも述べさせて頂いたように、
確かに、主因は(超)少子(超)高齢化で膨大に膨れ上がった『社会保障費』ですが、
日本国の『財政全体』を見ても、現在ではかなり厳しいものがあります。
国と地方債合わせた累積の借金総額(再建発行額)は、
2017年度末には『1300兆円』を軽く超えてくると言われています。
日本国のGDPが『約500兆円』そこそこですから、
実に、年間で生み出される価値の『2年間分』を、借金として積み上げている計算ですね。
この『GDP比200%超』というのはなかなか厳しい値で、
数年前に実質破綻した『ギリシャ』でさえ、この『200%』の大台は超えていません。
過去に『200%』を超えた経験がある海外諸国の、その後の経過を見ると、
現在の『日本』が、とても厳しい状況に立たされていることがわかると思います。
『対外純資産が、まだ約400兆円近くあるじゃないか!』
『固定資産も含めたネット計算なら、そこまで負債総額は大きくならない!』
『報道されていない、特別会計予算の話もある!』
『債権は国内消化(保有)なので、日本の場合はない。』
様々なご意見もあると思いますが、上記の事項を考慮しても、
個人的には、どこかで『リセット』するポイントが来ると考えています。
それだけ、
帳簿上であれ、『単年会計』の累積として積み上げた借金総額は、
日本の経済規模から考えても、返済は絶望的なレベルにあります。
それで、
その『リセット』の方法を、どのように行うのかは、正直正確にはわかりません。
戦後の動乱期のように、新円・旧円の交換スキームから、
預金封鎖、資産課税、インフレ、デノミを経由して、一連の流れで清算していくのか。
それとも、
ただ単純に、『国債デフォルト』を起こして、一気に片付けてしまうのか。
いずれの方法を取るにせよ、その『Xデー』が起こった時、
我々『国民』には、少なからぬ負担が来ることは避けられなさそうです。
その『Xデー』が起こった時、どうなってしまうんですか??
時に、こういったシンプルな質問を頂く機会もあります。
皆さんも、素朴に、疑問を持たれたことはありませんか??
そんな時は、日本の『外』で実際にそれが起こっている国に、
目を向けてみると、近い状況が見えて来るかも知れません。
現在では、『ベネズエラ』がそうです。
意図的であるかどうかわかりませんが、
日本のマスメディアは、大々的にはまったく報道していませんよね。
情勢不安、経済危機で困窮を極める『ベネズエラ』では、今、下記のような事態に陥っています。
・国民全体の平均所得は、前年比50%以上減少。
それにも関わらず、
・2017年1年間でのインフレ率は、『2600%』を超える水準。
・国民全体の平均として、体重が1人当たり『11キロ』も減少している。
・国民の『貧困率』も年々減少を続け、2017年に至っては『90%』を超えた。
・(可能な国民は)国外脱出も進んでおり、2017年1年間で50万人を超える。
・経済政策に迷走する政府は、埋蔵資源(金、石油etc.)を裏付けとする、
『仮想通貨』発行により、なんとかして財政の延命措置を取ろうとしている。
などなど。
『国外脱出』に関しては、国際的な大問題まで発展した、
ミャンマーの『ロヒンギャ難民』に匹敵する水準まで上ってきているようです。
こう考えると、そのインパクトの大きさが理解出来ますよね。
何故、これほど大きな問題が、大々的に報じられていないかは、謎です。
ここで、冒頭タイトルの質問に移るわけですが。
皆さん、もし『日本国』が破産してしまったら、どうしますか??
『Xデー』が起こってしまった時、きちんと対応出来るでしょうか??
『ベネズエラ』の場合と同じことなのですが、
『国家』と『個人』のリスクを切り離すことが出来た方は、
『国外脱出』という方法でこの危機を乗り越える事が出来ました。
しかし、
『国家』と『個人』のリスクを切り離す準備をしていなかった大半の国民は、
今更どうすることも出来ず、上記のように、厳しい困窮に喘いでいます。
少し話は変わりますが、
お子さんがいらっしゃる方々であれば、ご自身のお子さんに、
『アリとキリギリス』という童話を読んであげた経験をお持ちではないでしょうか??
その時はきっと、
『決して、キリギリスのようになってはいけないよ。』
『アリさんのように、きちんと準備しようね。』と、お子さんにアドバイスしたと思います。
しかし、
いざ、自分のこととなると、皆さんはきちんと『準備』出来ていますか??
お子さんへのアドバイス通り、自身は『アリさん』としての立場にいらっしゃるでしょうか??
この質問に対して、自信を持って『YES!』と言える方々は、
『日本全体』でみても、それほど多くないように思います。
『準備』、しっかりとやって行きましょう!
皆さん(私も含めて)が想像するよりもかなり近い将来、
日本も『経済的危機』に陥る場面はやって来ると思います。
現在の財政状況を考えると、そう考えるほうが合点がいき、とても自然です。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太