今日のテーマは、『デフォルト後の世界では、何が起こるのか??』です。
この公式ブログでも、これまで取り上げてきたテーマですが、
私たちが生活する『日本国』の経済状況は、とても悪いです。
しっかり熟知されている方々からしたら、
冒頭から『何を今さら』という話ですよね(笑)
ただ、
この公式ブログを読まれている方々は意識が高いと思いますが、
『世間一般』でまとめられる方々は、その辺、ほとんど意識してないのが実情です。
その証拠に、
『日本経済が、どの程度危機的状況か説明してください。』という質問に、
まともに回答できる人は、ほとんどいないのではないでしょうか??
確かに、
経済的な『有事』が起こるであろう、『Xデー』は誰にも正確に言い当てられません。
それは、『今日』じゃないかもしれない。
『明日』でもないかもしれないし、『一週間後』でもなさそうだ。
こうなってくると、多くの方々の優先度では『日常』が上になり、
『人はいつか死ぬけど、そのいつかは今日じゃない』理論と同じ感覚になります。
『いつか』となった途端に、『永遠』と勘違いしてしまうんですよね。
でも、それはあり得ません。
日本国の単年会計である『一般会計予算』は、
2015年度から『補正』も含めて『100兆円』を超えるようになりました。
わかりやすく言うと、
『日本国』を運営するのに、年間『100兆円』のお金が必要なんですね。
それに対して、
税収・その他の収入を合わせた歳入合計は、年間『60兆円』を少し下回る程度。
『ん??』、と思われる方は、いらっしゃいますよね。
そう、『歳入:60兆円』に対して『歳出:100兆円』と、
完全に『収入』を超える『支出』を計上しながら運営されている訳です。
その足らずの『40兆円』(*一言で言っても物凄い金額ですが。)はどこから来るかと言うと、
毎年、新たに『国債』を発行して、要は『借金』を積み上げながら工面していっています。
そして、
今まで積み上げた、その『借金』総額は、実に『約1300兆円』!!
いや、正直、金額が大き過ぎて、もはやよく分からない事態になっていますね(笑)
この借金のレベルがどれほど『ヤバイ』か、
それを測る1つの指標に『GDP(国内総生産)』との比較があります。
要は、
日本国内で1年間に生み出された『価値』の総和に対して、
『国家債務』の比率が、どの程度の割合になっているかを調べます。
ところで、
皆さん、日本の『GDP』を知っていますか??
小学生のお子さんがいらっしゃるご家庭などは、
帰宅してお子さんから上記の質問を聞かれて、答えられますか??
きっと、怪しい人も結構いらっしゃいますよね(笑)
正確な数字は誰にも感知不能ですが、
現在、日本のGDPはざっくり『500兆円』ほどと言われています。
第二次安倍政権(アベノミクス)発足当時は、このGDPの値を、
『2020年(東京五輪)までに600兆円にする!』と叫んでいましたが、
流石に『年率15%』の経済成長は厳しかったらしく立ち消えになりました。
その後、
集計方法の変更等、涙ぐましい数値操作も行われましたが、
兎に角、『日本のGDPはざっくり500兆円超』と覚えておいてください。
これが、個人レベルで考えた際の『収入』として考えられます。
それに対して、
先ほどもお伝えさせて頂いたように、『国家債務』は『1300兆円』程あり、
『国家の収入( GDP)』に対して、実に『200%』を超える比率になっています。
『個人』の経済状態でもこれが『ヤバイ』レベルであるのと同様、
『国家』であっても、この危険水準に対する評価は変わりません。
過去、
この『GDP比200%』の債務数値を超えた国家の末路は悲惨ですが、
現在、私たちが生活する『日本』も、今その真っただ中にいるという事です。
どうですか??
『日本経済』のヤバさ、お分りいただけたでしょうか??
私は今月で34歳を迎えますが、幸か不幸か、
これまでの人生の中で、まだ『デフォルト』を経験したことがありません。
なので、
実際に、日本国の『Xデー』がきた際、
その後の生活がどのように変化するのか、正確には知り得ません。
しかし、
いつもお伝えしているように、世界には少し先行く国がある訳で、
その国で起こっている事を観察すると、大方の予想は立てられるようになります。
いつかの公式ブログでも取り上げましたが、
『米国領プエルトリコ』は、昨年、デフォルトを宣言しました。
要は、
『債務』に対して返済する見込みが付かず、
返済する戦意すら喪失してしまったので、事実上の『敗北宣言』してしまったんですね。
慢性的な経済状況悪化に加えて、
昨年9月に同地域を襲った大型ハリケーン『マリア』が、彼らに止めを刺しました。
2016年時点で、同自治領の居住人口は『約340万人』と推計。
それまでの経済状況の悪化から、
それ(居住人口)を『200万人』上回る『約540万人』が
(同国なので移住可能な)米国本土へ移住してしまっていたとのこと。
もちろん、
『デフォルト』宣言後の人口流出は止まることはなく、
昨年5月以降からの『1年弱』ほどの期間の中で、『約4万人』が新たに流出しました。
居住人口の『1%』を超えている訳ですから、
そのインパクトの大きさが伺い知れると思います。
これを受けて、
同自治領にある教育機関『約1100校』のうち、
『283校』が生徒激減の煽りを受けて、この夏までに閉校する予定。
『デフォルト』した国家・地域の公共サービスは劣悪でしょうから、
『社会保障』も崩壊しているであろうこの地域に、
好んで残るような『物好きな人』など、ほとんどいないと考えられます。
要は、
『半数』を超える居住者が出て行っている現状で、
自治領内に残っている住民は、『逃げることが出来ない人』なのです。
その理由は、
米国本土へ移住しても、『価値』を生み出し、『収入』を得ることが出来ないのが1点。
そして、
国家的な『有事』に直面しているにも関わらず、
それに対して一時的にでも対応するだけの『経済的基盤』を築いていない方々がそうです。
これ、
本当に『対岸の火事』で済まされるのでしょうか??
確かに、
現時点では『遠い異国の地』の話として、
『米国自治領プエルトリコ、大変やなぁ。』で終わっているかも知れません。
でも、
この現実は、『いつか』必ず『日本』にもやってくる話です。
そして、
その『いつか』は、私たちが想像するよりも遠い未来ではなく、
私たちが『人生』を全うするまでの間に、確実にやって来ます。
さて、皆さんはそれに対して『準備』が出来ていますか??
『他者の経験』に学ぶことが出来る方々だけが、
どんな時代の『波』がやって来ようとも、乗り越えていける『賢者』だと思います。
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