今日のテーマは、『野茂英雄投手のメジャー・リーグ挑戦に学ぶパイオニア・スピリット』です。
数日前の『アクション』をテーマにした記事にも通じる話です。
『資産形成(投資)』『ビジネス』には一見関係なく映りますが、
『本質』としては、私自身、最も大切だと感じている話です。
『野茂英雄投手』
ここで改めて説明するまでも無く、日本国民なら誰もが知る、
『日本プロ野球』『平成野球史』を代表する偉大な投手です。
30代後半以降の野球ファンの方々であれば、
所属する新日鉄から『プロ野球』へドラフト指名される際、
史上最多の『8球団から』『1位指名』を受けた事を記憶する方も多いと思います。
この『8球団:1位指名』という記録は、
30年近く経つ時間の中でも、未だ破られていない途轍もない記録です。
しかし、
野茂投手の場合、この『8球団1位指名』というのは、
彼の野球人生を語る上で『飾り』程度のものでしかなく、
入団一年目から、プロ野球で『18勝8敗』の記録を達成。
その年、
『最多勝』『最優秀防御率』『最高勝率』『最多奪三振』等々のタイトルを総ナメし、
果てには、投手としての最高勲章である『沢村賞』まで受賞してしまいます。
1999年、
横浜高校から西武ライオンズに入団した『平成の怪物・松坂大輔投手』も、
当時は相当なインパクトを残しましたが、それをも上回る突出した成績です。
話を野茂投手に戻すと、
新人の翌年1991年から3年間で挙げた『勝利数』は、
『17勝』『18勝』『17勝』と、3年連続『最多勝』タイトル獲得という快挙。
改めて振り返ると、『えげつない』という言葉が相応しい選手ですね。
それで、
世間的にはあまり認知されてはいませんが、本日『1月9日』は、
『野茂英雄投手』にとっても、1つ『節目』といっても良い日になっています。
往年の野球ファンの皆さん、『何の日』だかわかりますか??
勿体ぶらずに、話を先に進めますね(笑)
1995年1月9日。
今から『24年前』の今日は、『野茂英雄投手』が、
正式に『メジャー・リーグ』に挑戦する事を公表した日なのです。
奇しくも、その年起こる阪神大震災を1週間後に控えた日ですね。
お分かりになる方もいらっしゃると思いますが、
『野茂投手』以前、日本人選手の『メジャー挑戦』は殆ど考えられない事でした。
当然、
24年前の今日、世間も、日本プロ野球界も騒然とした訳ですが、
周囲の騒がしさを他所に、野茂投手自身、最初からそれを視野に入れて、プロへの扉を叩いていたようです。
が、
ここで、夢である『メジャー挑戦』に向けて、『大きな壁』が立ちはだかります。
それは、
(*少し考えれば『当然の話』なのですが、)
当時の『日本プロ野球界』には『メジャー挑戦』の既定路線などあるはず無く、
『野茂投手』の夢である『メジャー挑戦』の権利すら無かった、という事です。
日本のお家芸である『前例が無い』というお役所仕事がここでも顔を出し、
『なので、出来ません』戦法という『伝家の宝刀』が炸裂したのですね。
今の時代で考えれば、『月に行く』ようなものです。
仮に、私が『月に行きたい!』と言い出したとしても、
世間一般人が日常的に『月に行く』常識など今は無く、
『既定路線』に加えて、『選択肢』すら無いのと同様です。
因みに、私はZOZOタウンの社長ではありません。
日本を代表する女優さんともお付き合いしていないですし、
『お年玉』という形で、『夢応援プロジェクト』も発動していないので悪しからず。
話を元に戻します。
『日本プロ野球』から『メジャー挑戦』への夢が断たれそうになった時、
それでも、『野茂英雄投手』は、如何にしてその夢を現実のものとしたのか??
ここには、当時大ファンだった、私も全く知らない話がありました。
なんと、
『野茂英雄投手』は、日本プロ野球界を一旦『任意引退』し、
その後、『メジャー球団』と契約を結ぶという道を切り開いたのです。
『任意引退』
主に、選手人生が晩年に差しかかった選手が、
自らの状況を見極め、自発的に『引退宣言』する制度で、今も存在しています。
基本、
『任意引退』した選手は、その後『現役復帰』を選択した場合でも、
自身が『最後に所属したプロ野球団』としか契約締結の権利はありません。
しかし、
(メジャー挑戦を選択肢に入れていない)当時の野球協定では、上記文言に、
『ただし、海外のプロ野球団を除く』という例外記載が成されていたのです。
野茂投手はその情報を仕入れ、事前交渉の場で提示していました。
ただし、
当然ながら、この『向け道作戦』が上手く機能したとしても、
『野茂英雄投手』が、野球人として『莫大なリスク』を背負った事に変わりが無い。
もしも、
本人は全く考えてなかったでしょうが、『メジャー挑戦』が失敗に終わっても、
送り出した『近鉄』始め、日本プロ野球界に受け入れてくれる球団は無いから。
正に、自ら『退路』を完全に断ってまで、挑戦した事になるのです。
野茂投手にとって、そこまでしても『挑戦したい夢』が、
野球の最高峰『メジャー・リーグ・ベースボール』だったのです。
書いているうちに、熱くなってしまい、文章が長くなりました(笑)
皆さん、ここまで読み進めて頂いて、如何でしたか??
ようやく今日のタイトルに辿り着きましたが(笑)、
『野茂英雄投手のメジャー・リーグ挑戦に学ぶ『パイオニア・スピリット』は、
『自ら夢(目標)を明確に定めたら、道は、自ら模索する!』というものです。
そもそも、
人生で遭遇するあらゆる場面・事象において、
『目標』に対して、最初から明確に『道』が見えていることなどあり得ません。
よくお話する、
『目的地までの信号が、全て青になる事は無い』理論と同じで、
その道程に、『赤信号』『ハードル』等が存在するのは当然の話です。
この辺り、小学一年生でも理解出来ますよね(笑)
しかし、
客観的に考えたら『当たり前』と思えるこの事実も、
いざ、自身が『行動』を起こす際になると、認識出来なくなる方は意外に多い。
と言うか、ほぼ100%の人がそうですよね。
『それは、無い』という事を、しっかりと認識する事です。
私自身の話で恐縮ですが、
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ただし、
勿論、活動初期からそのような『道』が見えていた訳では全く無く、
自らが設定した『目標』に対して、『道』を模索し、進んだ結果『今』があります。
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