今日のテーマは、『【実効税率】が同等であれば【経済的メリット】も同等は、真実か??』です。
にわかには、信じがたい論争を入手しました。
それが、本日タイトルとさせて頂いたものです。
と言っても、この時点では、具体的なテーマが分かりませんよね(笑)
結論から言うと、『iDeCo:個人型確定拠出年金』の話です。
考えてみたら、『年金』をテーマにするのも久しぶりですね。
現在、
全国で『180万人超』もの方々が加入する同システムは、
国民評価も上々、毎月3万人ペースで加入者が増加します。
このまま行けば、
今年(2021年)夏期にも、加入者は『200万人』突破する為、
各金融機関も最注力し、オンライン契約完結の動きも進んでいます。
更に、
管轄する厚生労働省は、2022月10月、その対象者を、
『すべての会社員』まで拡大する事を既に決定しています。
これまで、
会社員は、DC(企業型確定拠出年金)に限定されていましたが、
段階的な対象拡大により、国民全体に門戸を開くことになります。
前述の通り、
国民からの評価が上々な『iDeCo:個人型確定拠出年金』ですが、
その最大の理由は、ご存知の通り『税金繰延べ効果』にあります。
要は、
拠出金は『所得控除』の対象になり、運用益についても『非課税』、
最終的には、受取り時の『税制優遇』も受けられるという優れもの。
金融・資産形成(投資)に明るい方々からすれば、
『投資真理』を体現する制度だと分かるでしょう。
*予め断っておくと、私自身、『iDeCo:個人型確定拠出年金』を活用したプランニングを推奨する訳ではありません。
*ただ、ロジック(理屈)として、資産形成(投資)の真理を体現するシステムというのは本音です。
ただ、
この『iDeCo:個人型確定拠出年金』を巡り、最近では、
『見解の相違』トラブルが起きている事を耳にしました。
それは、
受け取り時点における、『税負担』発生の可能性について、
理解する事なく、運用している方々がいるというものです。
例えば、
『終身雇用』が崩壊した時代に、適切な例題なのか分かりませんが、
40年間勤務を終え、退職金2000万円受取る方がいたとします。
一般的に、
勤続20年間超を対象とした『退職所得控除』を考える際は、
800万円(*)+70万円×勤続年数により算出できます。
(*20年以下部分は、40万円×勤続年数で算出する為。)
そうすると、
このモデルケースの人の場合、退職所得控除の金額は、
『2200万円』と、算出できることが分かりますね。
ただ、
これと同一人物が、現役時代に『iDeCo』を活用して資産形成し、
上記と別に『2000万円』受取りが発生した場合はどうか??
当然、
『退職所得控除』を超過した金額は(特別な軽減効果を受けるものの)、
課税対象として、日本国への『納税義務』が発生することになります。
*一括受け取りではなく、年金形式の分割拠出も選択でき、
その場合、上記ケースとは、また異なる計算になります。
個人的には、まったく違和感のない流れですね。
しかし、
何故か、一般には『iDeCo=税負担ゼロ』の印象があるらしく、
受け取り時点の『税負担発生』に見解相違が発生している、と。
何でも、
『クレーム派』の意見としては、最終的に『税負担』があるなら、
運用プロセスでの『税金繰延』は、意味を感じられないようです。
果たして、この考え方は正しいのでしょうか??
税金の世界では、
『Exempt(非課税)』と『Taxed(課税)』の頭文字を取って、
拠出・運用・受取り時における、商品特性を表す表現があります。
この理屈で言えば、
2014年に開始したNISAシリーズは『TEE型』と表現できて、
本日のお題であるiDeCoは『EET型』と分類する事ができます。
一般的な投資商品は『TTE型』と表現できますから、
『E:非課税』の文字が多い分、必然お得ですよね。
しかし、
前述の『クレーム派』は、最終的な『T:課税』に目が向くらしく、
途中過程における『E:非課税』の恩恵が、あまり感じ取れません。
これは、由々しき問題です。
『会社員』とい立場の方々が、『与えられる事』に慣れ切り、
会社の業績不振の際、賞与減少に文句を言うのと同様ですね。
もし仮に、
『退職所得控除』の枠を使い切り、『税負担』が発生しても、
数十年間にわたる『非課税運用』の恩恵は、計り知れません。
ご理解できる方だけで良いですが、金融センターにおける、
運用時点の『利益繰延べ効果』とも、同等と言えますよね。
まして、
iDeCo(個人型確定拠出年金)には、所得控除特典も有るので、
会社員という立場の方々が利用するメリットは最大化されます。
(*もちろん、この点は『事業主』の立場でも同等ですが。)
この利点が、本当に、理解できないようであれば、
資産形成の未来は『明るくない』かも知れません。
私自身、
『iDeCo:個人型確定拠出年金』がベスト推奨では無いですが、
『投資真理』のご紹介として、本日は書かせていただきました。
定期開催する『資産形成セミナー』は、2021年以降についても、
『リアル(大阪)/ オンライン(Zoom)』を並行して開催します。
——————————————————————–
■2/24(水)将来のお金の不安が2時間で消えるセミナー@大阪・梅田■
*『緊急事態宣言』延長の際は、オンライン切換の可能性があります。
■2/25(木)将来のお金の不安が2時間で消えるセミナー@Zoom■
——————————————————————–
また、
『オンライン開催』については、『リアル開催』の場合と異なり、
ご希望頂いた方への『1対1:個別受講』も対応させて頂きます。
(*この時期限定のご対応です。)
その場合、
通常開催(集合セミナー形式)より『濃い』情報をご提供出来ますので、
受講希望される方は、この機会を、ぜひ有効活用して頂けたら幸いです。
(*予告なく終了する場合もありますので、ご了承下さい。)
——————————————————————–
■2/24(水)将来のお金の不安が2時間で消えるセミナー@大阪・梅田■
*『緊急事態宣言』延長の際は、オンライン切換の可能性があります。
■2/25(木)将来のお金の不安が2時間で消えるセミナー@Zoom■
——————————————————————–
*上記ご案内ページにアップする日程以外をご希望の方は、
下記アドレスまで、直接お問い合わせ頂けたら幸いです。
*井上耕太事務所公式:michiamokota0421@gmail.com
井上耕太事務所
代表 井上耕太