今日のテーマは、『実行する人・しない人により、これからの日本で起こる大きな分断』です。
昨日の公式ブログでは、
『子持ちさま批判で少子化対策は進展するか』と題して、
現在の日本で起きている一つの分断について触れました。
予め断ると、
結婚する・しない、子を持つ・持たないという観点では、
私自身どちらか一方を支持する訳でなく中立な立場です。
もちろん、それに対して善悪を評価する気はありません。
ただ、
価値観の多様化、経済や時代を取り巻く背景の変化から、
今の日本で大きな分断が起きているというのが事実です。
昔であれば、
和を以って尊しとなすことを美徳とした大和民族ですが、
残念ながら、今は相対する立場として対立が起きている。
原則として、
私たちは、自ら置かれた立場での正義を主張しますから、
背景が異なれば、互いに分かり合うことは至難の業です。
恐らく、
2024年以降の日本において、私たちは様々な観点で、
少しずつ大きくなる溝を経験することになると考えます。
例えば、
経済的観点では分かりやすく、資産形成を実行する人と、
実行しない人の未来に待ち受けているであろう分断です。
先日、これについて興味を惹かれる記事を目にしました。
私自身、
まったく知りませんでしたが、『高校生投資家』として、
一部で注目を集めているらしい某氏のインタビュー記事。
一般的に考えて、
年齢的に高校生はまだまだ若輩者と見做されがちですが、
彼の考え方を知ると、非常に賢い人物だと理解できます。
現時点、
日本国民全体の投資人口が2割程度に留まっている中で、
彼が賢いと感じた点を徒然なるままに列挙していきます。
①世界的な投資のバイブルから勉強をスタートしている。
彼自身、
投資に興味を持つきっかけはネットだと述べていますが、
最初に教本として手に取っているのは『賢明なる投資家』。
投資の神様、
ウォーレン・バフェットが『師』と仰いで長年従事した、
ベンジャミン・グレアム著の世界的な投資バイブルです。
最初から本質を選び抜ける眼力は、驚愕に値しています。
②自らの保有資産を正しくオブラートに包んでいること。
投資成績について、
運用数年間のリターンを『原資2.5倍』の言葉に留めて、
過度にひけらかすことなく、アバウトに表現しています。
恐らく、
プラスだけでなくお金が引き付ける負の側面がある事も、
本能的に察しているから適切に危機回避するのでしょう。
③デイトレではなく、長期投資を基本的戦略に置く姿勢。
この項目は説明不要です。
④投資による利益・配当金等を安易に使い込むことなく、
再投資をして、自ら複利効果を作り出しているという点。
恐らく、
そのあたりの原理・原則を理解した意識的な行動ですが、
齢10代の青年が、中々実行できるものではありません。
⑤投資原資を確保するため、マネタイズ戦略があること。
自らの収入を資産形成に対してフルベットしていくため、
別の方法で生活費を賄うことは大人でも中々出来ません。
⑥資産形成・投資の話は、周囲の人間にしていないこと。
前述の項目②に通じる点もありますが、そのことに加え、
時間の浪費を回避する目的も含まれていると予想します。
⑦『労働収入』の重要性を、きちんと理解していること。
不労所得(?)を得て勘違いする人も現実に多いですが、
労働収入を得る過程で築く人間関係は、人生の本質です。
⑧投資における最重要資産が『時間』と理解している点。
ここまで来ると『末恐ろしさ』まで感じるレベルですが、
行動を起こすのに遅過ぎることはないと明言しています。
いかがでしょうか?
もちろん、私自身、実際に会ったわけではありませんが、
現実に、高校生でここまで達観した人物がいるようです。
私の感覚では、世の中の99%の大人に優っていますね。
彼らのような人物と、年齢を重ねても実行しない人物と、
両者を待ち受ける将来の差は、完全にパラレルワールド。
同じ時代・国に行きながら、触れ合うことなく進みます。
実行する・しないにより、間違いなく分断が起こります。
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昨年(2023年)よりセミリタイア生活に入っており、
今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太