今日のテーマは、『ビッグマックの価格推移が示す、私たち日本人が投資をすべき理由』です。
昨日の公式ブログでは、
『私達は投資依存症を克服する必要があるか』と題して、
国民の大半が投資から逃れられない現実を紹介しました。
もちろん、
極論、全てのリスクを回避することを人生の信条として、
保有資産は現金と国債に限るというのも個人の自由です。
昨日も触れた通り、
金融資産として1億円超を達成した状態で定年退職して、
全資産を自らの代だけで使い切るのならばそれでも良い。
しかし、
恐らく、その該当者は日本人全体の1%にも満たない為、
裏を返せば99%以上は投資の必要性があるということ。
実際、
その事実を証明する方法は世の中に無数に存在しますが、
取り上げるビッグマックの価格推移も一つの典型例です。
余談ですが、
英国の経済誌・エコノミストは54の国・地域を対象に、
年2回『ビッグマック指数』なるものを公表しています。
これは、
同一のもの(ビッグマック)の販売価格を比べることで、
各国の通貨の実質的価値や総合的な経済力を調べるもの。
最新のデータでは、
日本の販売価格は欧米・オセアニアの先進諸国はおろか、
アジア圏ではタイ、韓国、中国などにも後塵を拝します。
栄華を極めた時代から、凋落ぶりは顕著に現れています。
話を戻すと、
およそ四半世紀前の2000年時点、日本国内において、
ビッグマックは日本円で294円で販売されていました。
それが、
私たちが生きている2024年現在、都心店においては、
ちょうど500円と約1.7倍まで価格が上昇しています。
記憶が確かなら、
この間(2000ー2024年)価格上昇に見合うだけ、
ビッグマックがアップグレードした訳ではないですよね。
という事は、
単純に、時間の経過とともに通貨の価値が下落していて、
結果として価格が上昇したように映っているということ。
因みに、
本家・米国で2000年時点2.24米ドルだったそれは、
2024年現在5.7米ドルと2.5倍に跳ね上がっている。
資本主義の本場はインフレも急激な速度で進んでいます。
ここでは各国間の通貨の強弱は一旦脇に置いておきます。
お伝えしたいことは、
緩やかなインフレーションが前提条件にある資本主義で、
現金の保有は長期的に本質的価値が失われるということ。
そして、
投資をしないという判断は、保有資産の緩やかな減少を、
リカバリーする権利を自ら放棄することに他なりません。
投資をする人が勝ち組だとは、口が裂けても言えません。
ただ、それをしない人は経済的観点で確実に負け組です。
客観的事実としてそれが存在することはご理解ください。
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昨年(2023年)よりセミリタイア生活に入っており、
今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太