今日のテーマは、『投資の神様:ウォーレン・バフェットが、日本株取得の際に使った錬金術』です。
昨日の公式ブログでは、
『神様の行動倫理を、真に受けてはいけない』と題して、
バフェットと一般投資家を隔てる違いをご紹介しました。
確かに、
両者が活用するツールが、『株式』という点は同じでも、
やっていることのレベル(次元)は天と地の開きがある。
仮に、
レジェンド・イチローの『バット』を使用したとしても、
私たちが、メジャーで活躍できない理由と全く同じです。
シンプルに、『格』が違っていることをご理解ください。
そして、
本日紹介するのは、昨日までにお伝えしたことに加えて、
神様の行動倫理を、私たちが『鵜呑み』に出来ない理由。
タイトルにも採用させて頂いた、『神様の錬金術』です。
今回、
バフェット氏がCEOを務める投資会社バークシャー社が、
発行を予定する『円建て社債』の条件が決定されました。
それによると、
年限は3年、5年、7年、10年、30年の5本立てで、
社債の発行総額は、実に『1644億円』にも上ります。
利率は、
最も短い3年債で『年率0.907%』に設定されており、
ゼロ金利が常態化した日本市場では、魅力的な数字です。
加えて、
バークシャー・ハサウェイ社の『信用』まで考慮すると、
その価値は社債が提供する『利回り』以上のものになる。
恐らく、リリースから即座に消化されると予想されます。
この辺り、買い手のつかない『日本国債』と大違いです。
2019年以降、
バークシャー社は、毎年『円建て社債』を発行しており、
6回目を迎える今回で発行総額は『1兆2000億円』。
ここまで、
事実を示す『数字』を羅列してきただけですが、恐らく、
勘の良い方であれば『神様の錬金術』に気付くはずです。
そもそも、
世界的企業・バークシャーが発行する『社債』であれば、
世界中の誰もが、購入を検討するに値する対象ですよね。
ただし、
今回話題にしている『円建て社債』となると、提供元は、
確実に『日本人』をターゲティングして発行しています。
つまり、
昨日話題に挙げた、日本の5大商社株を購入した原資は、
日本市場で、日本人から調達されていたということです。
これが一般人の場合、
投資をする際に資金調達ができるのは、不動産を担保に、
上場企業勤務の一部の会社員が融資を受けるくらいです。
間違っても、
リスク資産と見做される『株式』を購入する目的として、
他者(金融機関)がお金を貸してくれることは絶対無い。
それが、
投資の神様の『信用力』と『ブランド』を使えば可能で、
ここでも一般投資家のそれとは大きな乖離が生じている。
バフェットが投資するからと言って、鵜呑みに出来ない。
一般投資家が、同じ行動(日本株式に投資)を起こす時、
神様の行動倫理と別に、自らの整合性が必要になります。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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代表 井上耕太