今日のテーマは、『リスクが顕在化してから始動することは正しい行動か??』です。
凡ゆる物事に共通して、
『リスク』が顕在化する前、何も起きていない平時から、
『正しい行動』を起こすことができる人物は、聡明です。
しかし、
悲しき哉、人間の大半はそこまで賢く出来ていないので、
有事に直面して、初めてリスク回避的な行動を始めます。
先日、
投資信託協会が公表したデータでは、先月(5月)度の、
投資信託資金流入は、前月比3.1倍の『8890億円』。
実に、単月で『1兆円』に迫る巨額資金が流入しました。
中でも、
『海外株式』に比重を置くファンドが全体の過半を占め、
単月『4590億円』もの資金が流入超過している状況。
同期間、
『国内株式投信』の流入超過が『785億円』ですから、
その約6倍、『海外株式投信』の人気ぶりが分かります。
この辺り、
昨年11月に付けたピーク時点から、NYダウ平均株価が、
20%ほど下落して推移する状況から考えると異例です。
と言っても、
日本を始め、米国以外の海外市場も共通して下落する為、
現時点、世界的に魅力的な市場はないかも知れませんが。
話を戻すと、
前述の通り『海外株式投信』に資金流入が加速している、
最大の理由は、急激に進展する『円安』だと言われます。
ご存知の通り、
直近半年程の僅かな期間、対基軸通貨(米ドル)として、
『20円』を超える水準での為替変動が起こっています。
率にして、
日本円の価値が『15%』も吹き飛んだことになります。
以前、
この状況で、経済的に『最も大きく負けている人間』は、
保有資産を円建て・国内保有している方々と述べました。
恐らく、
直近、『海外株式投信』に積極的に資金投入する方々も、
それを理解して、外貨保有を加速していると想像します。
果たして、
『リスク』が顕在化してからの行動は正しいでしょうか。
これは、
地震が起こる最中、防災グッズを購入する行動に等しい。
または、
開始合図があってから、試験勉強を始める事でしょうか。
何れにせよ、第3者として見たとき、両局面とも滑稽で、
後者に関しては、違反者として会場退出を命じられます。
投資(金融)の世界で有名な格言に次の言葉があります。
『素人が会場に入ってきたら、パーティーはもう終わり』
現在の状況こそが、この格言が正しいとされる所以です。
決して、
間違って間違って伝わって欲しくないのは、今、この時期、
外貨建投資に動くこと全般を、否定するものではないこと。
実際、
この時期にも、私自身、粛々と行動することを止めません。
ただ、
『有事』が発生して、初めて、その『リスク』を感知して、
『ゼロ』から行動を起こすことの愚かさを指摘しています。
凡ゆる物事に共通して、
何も起こっていない(一見、そのように思える)平時から、
着実に『アクション』できる人物こそが、成功を収めます。
正しい行動・選択ができるのは、古今東西『少数派』です。
オープン形式(どなたでも参加可能)の主催セミナーを、
対面・オンライン開催ともに、先月から再開しています。
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