『資産形成スペシャリスト』、井上耕太です★
1月6日、世界銀行から、
2016年の世界成長見通しが発表されました。
見られた方もいるかな(^_^)
結論から言うと、
今年もやっぱり『我慢』の年になる。
世界の成長見通しは年率『2.9%』と予想。
昨年6月に行った、
2016年成長見通しは『3.3%』だったので、
そこからさらに若干下げたことになります。
因みに、昨年2015年の世界成長率は『2.4%』で、
一昨年2014年の『2.6%』を下回りました。
今年も世界全体で成長率3%を下回ると、
『ユーロ危機』元年から実に5年連続になる。
先日のblogでも言いましたが、
ほんとにここ数年は『混沌』としてます。
この低成長率の原因は様々ですが、
最も大きいと言われているのが新興国の成長鈍化。
あえて国名を挙げるなら、
『中国』
『ロシア』
『ブラジル』
この3ヶ国です。
『中国』に関しては現在GDPも世界2位の状況で、
『新興国の分類でいいの?』という声もありそうです。
ただ、皆さんもご存知の通り、
この国はバカでかい人口に支えられた国。
1人あたりGDPは今でも『8000US$』程度と、
日本と比較しても『約5分の1』の値です。
まだまだ、成長の余地のある新興国。
中国の成長率は、2016年見通しは『6.7%』で、
2017年に関しては『6.5%』と予想されてます。
2000年代は軒並み2桁成長を連発してましたが、
そこから比べるとけっこう鈍化してますね。
個人的にはもっと驚いたのは、
『ロシア』『ブラジル』の2大ホープ。
人口もそれぞれ1億人を越え、
資源、市場、産業、国土もある2大大国です。
ここの成長が、まさかの『マイナス』。
・『ロシア』:▲0.7%
・『ブラジル』:▲2.5%
こりゃ、世界も混沌とするわ(^_^;)
これらに代表される新興国が、
成長鈍化している1つの原因は資源安です。
原油が今1番騒がれてますが、
あれはまた少し違う要因も含みます。
それは、また後日書こうと思います。
それ以外の資源安に関しては、
『成長鈍化』→『需要減』→『価格下落』
といった負のスパイラルに突入中。
なかなか抜け出しそうには見えず、
これは暫くの間続きそうです。
世界のリーダー米国の成長は、
2016年は『2.7%』になる見通し。
『金融緩和』連発で自転車操業中の、
『日本』『EU』よりはまだ健全のようです。
今後の希望的展開としては、
・新興国の需要が持ち直し、
・米国が過度の動揺を招くことなく『利上げ』を実施。
これを受けて、2016年以降の世界成長率が、
再び『3%』を突破してくることが期待されてます。
兎に角、今年もやっぱり『我慢』。
長いスパンで『投資』を見たら、
こんな時期なんてこれからもナンボでもあります。
長期視点で物事を俯瞰できて、
淡々と継続できる人が、結局は1番強い(^_^)★