21世紀の大国(中国)の動きに、果たして【日本】は追随できるか??

今日のテーマは、『21世紀の大国(中国)の動きに、果たして日本は追随できるか??』です。

 

 

世間的に注目されていませんが、

 

 

直近、中国は『米国債』の保有額を解消する動きを強めます。

 

 

実際、

 

 

先日、公表された5月末時点の保有額は、前月(4月)比で、

約226億ドル減少した『9807億ドル』とされています。

 

 

実に12年ぶりに『1兆ドル』を割り込む節目となりました。

 

 

中国による『米国債』保有解消の動きは、6ヶ月連続となり、

この期間のマイナス総額は『1000億ドル』にも及びます。

 

 

切り口を変えれば、

 

 

直近6ヶ月間で、保有額を『約10%』削減した事になる。

 

 

理由は大きく2つあり、

 

 

1つは、以前から話題に上がり続けている『利上げ』です。

 

 

基本的事項として、債券における価格・利回りの関係性は、

公式ブログで繰り返し述べてきた為、ここでは扱いません。

 

 

両者は『反比例』の関係が成立するとだけお伝えしますが、

『利回り』の上昇は『取引価格』の下落を意味しています。

 

 

つまり、

 

 

『利回り』の上昇は、新規保有者からは歓迎される一方で、

既保有者は、価格下落による『損失リスク』に曝されます。

 

 

その為、

 

 

保有するすべてではないにせよ、部分的に解消することで、

『損切り』をする意味も、少なからず含まれているのです。

 

 

また、

 

 

もう1つの理由は、将来的な米中関係を考慮しての行動で、

外貨準備の『米ドル依存』を避けるという目的もあります。

 

 

目下、

 

 

米国による経済制裁発動中の『ロシア』は、対外的取引で、

『米ドル』の利用を厳しく制限される兵糧攻めに遭います。

 

 

これは、中国政府にとっても『対岸の火事』に映りません。

 

 

もし仮に、

 

 

将来的に、米中関係の緊張感が高まる局面を迎えたとして、

外貨準備の『米ドル依存』を減らしておくことは得策です。

 

 

この辺り、

 

 

凡ゆる面(人口、国土、軍事力、資源、産業等)において、

覇権国(米国)と渡り合える中国は強気に出られています。

 

 

翻って、

 

 

世界第1位の米国債保有大国・日本はどうでしょうか??

 

 

確かに、

 

 

直近6ヶ月、中国同様にその保有額を減少させていますが、

未だ保有総額は『1.2兆ドル』を誇り、断トツの首位です。

 

 

1945年から、

 

 

第二次世界大戦『敗戦国』の十字架を背負わされつづけて、

実質、償還期限が『無限』の債権を保有しつづけています。

 

 

悲しき哉、

 

 

日本国の受難は、自国が積み上げ続ける『借金』に加えて、

宗主国(米国)の借金も併せて、背負い続けることにある。

 

 

日本人として、その事実もきちんと理解しておくべきです。

 

 

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井上耕太事務所

代表 井上耕太

ABOUTこの記事をかいた人

井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

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