今日のテーマは、『きっと、100兆円のタンス預金は、2024年に炙り出される』です。
本日(3月17日)付、日本銀行から興味深い推計が出ましたね。
昨年第4四半期(2020年10月ー12月)、『資金循環統計』の速報です。
それによると、
国民が保有する、家計部門の金融資産残高は、
前年同期比2.9%増加して『1948兆円』。
この数字は、過去最高値を更新しています。
そのうち、
『現金・預金』という手段により保有されている金額は、
前年同期比として4.8%増加して、『約1056兆円』。
差し引きすると、
有価証券・債権等で運用される資産は『約900兆円』ですから、
未だ、日本国民は保有資産の過半数を『現預金』で持っています。
各国共通事項として、
世界的超低金利のこの時代、『現預金』に利息は付きませんから、
保有資産の50%超を現預金する行動は、海外基準では驚愕です。
さらに、
現預金のうち、金融機関への『預金』は、前年同期比4.8%、
『約955兆円』に上ることも、推計として補足されています。
そして、
自宅保管の『タンス預金』も、高齢者層を中心に増加しており、
その額は、遂に『100兆円』を突破するまでに増加しました。
ここまで、個人情報(?)は漏洩されているんですね。
私自身、そのことにも、薄気味わるさを感じています。
これだけ、個人宅に『お金』が眠っているともなれば、
反社会的稼業の方々も、活況を呈すると予想されます。
自宅に『大量の現金』を保管している皆さんは、
くれぐれも、気を付けていただけたら幸いです。
それで、
『お金』というものは、日常生活において便利なツールですが、
支配者(国家)サイドから見て、デメリットが存在しています。
それが何だか、分かるでしょうか??
日本国内でも、
2016年から『マイナンバー制度』がスタートしましたが、
先進主要国も、納税者番号を付して国民を管理したがります。
確か、1863年の『奴隷解放宣言』を以って、
世界の『奴隷制度』は撲滅されたと教わります。
しかし、
それから160年近くが経過した、2021年においても、
『支配者層』と『被支配者層』は、明確に存在しています。
そして、
『被支配者』サイドにおけるメリットは、そのまま裏返して、
『支配者』サイドのデメリットに通じていることが真理です。
話を戻すと、
『お金』というツールが、支配者サイドにとって不益なこと、
それは、流動性が高いが故、正確な所在を把握できないこと。
要は、
日本国民1億人超、個人レベルまで落とし込んで考えた時、
誰が、いくら持っているかを正確に把握できないことです。
実際、
本日、公表された『100兆円』を超えるタンス預金も、
どのように分布しているかまでは、掌握がし切れません。
あくまで、
市場への『貨幣供給量』と、補足できる範囲を差し引き、
その差額が『100兆円』として出て来ているだけです。
これは、支配者サイドにとっては『致命的なこと』です。
何故だか、お分かりになりますか??
それは、日本国の『財政状況』とも密接に関わっています。
そうです。
もし仮に、近い将来、日本国が『資産課税』を導入した場合、
補足し切れない資産に関して、課税をすることが出来ません。
確かに、
国民保有資産全体から見れば、僅か『5%』かも知れませんが、
それでも、『100兆円』という金額の規模は大きなものです。
ここを、取り切るのと、撮り切れないとでは、
国家財政の健全化(?)に影響を及ぼします。
また、
投資されているものも含めて、金融機関の中にある預金は、
いざとなれば『預金封鎖』の措置で、自由を奪う事も可能。
しかし、
『タンス預金』は、個人宅に侵入して差し押さえられませんから、
日本国に『経済的有事』が訪れても、所有者は、自由に扱えます。
これは、『支配者サイド』にとっては、マズイですね。
だからと言って、
『タンス預金』をすれば、自由権が保障される訳ではなく、
もちろん、私自身は『タンス預金』推進派でもありません。
高齢者層の中には、
『タンス預金』を補足対抗措置と考える人もいるかもですが、
日本政府はこれについても、対応策を講じていると考えます。
2019年5月、
30年ちょっと続いた『平成』という元号が終わりを告げて、
新たに『令和』がスタートしたことは記憶にあると思います。
しかし、
そのちょうど1ヶ月前、まるで、降って湧いたかのように、
しれっと、この話が出て来たことは、皆さん忘れがちです。
勘の良い方々は、何が言いたいか分かりますよね。
2024年10月に予定される『紙幣刷新』というイベントです。
前回、
2004年も、同様の『紙幣刷新』イベントは開催されましたが、
2024年は、この時とは異なるルールが付されると言われます。
それは、
1つは、『旧札(現行紙幣)』を利用不可とする規制であり、
もう1つは、『交換レート』を調整するであろうというもの。
そして、
たった、この2つのルールを付されただけで、国民資産は、
決して、無視できないレベルで、没収することが可能です。
今回は、本当にやるでしょうね。
著名経済学者の皆さんも、オフィシャルには発言しなくても、
内心では、きっと、そのように考えていると推測しています。
『100兆円』のタンス預金も、逃れられず、炙り出される。
国民保有の『個人資産』も、一人一人が考えて、守り抜く時代に突入しています。
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