今日のテーマは、『果たして、現実世界でMMT:現代貨幣理論は成立するのか??』です。
新政権に突入して、バラマキがひと段落しそうですね。
18歳以下の子供のいる家庭に対して、所得制限有で、
一人当たりとして『10万円』を支給するというもの。
対象という観点においても、時期的な観点においても、
どこから突っ込めば良いのか困惑してしまう政策です。
結局、
衆院選を闘うにあたり、目の前に吊るされたニンジン、
そこに『意味』を求めることこそ、無意味でしょうか。
まあ何1つ条件該当しておらず、興味なしですが(笑)
それにしても、
海外先進諸国と比較して、日本の給付金額は微妙です。
これまで、
コロナ禍突入後、2年近くの期間が経過していますが、
国民一律に給付された金額は『10万円』の一回切り。
確かに、
『無い』にフォーカスするのではなく、焦点を変えて、
上記1回を『有る』と考える方法も有効かも知れない。
しかし、
私たち日本国民の全てが、日頃から哲学的思想を持ち、
崇高に生きてはいないと思うので、現実に不可能です。
仮に、
今回も『子供のいる家庭』とかショボいこと言わずに、
国民一律給付(10万円)にしたら、どうなるか??
2021年現在、
日本の総人口は『1億2000万人』程なのですから、
単純計算『12兆円』予算確保で実行可能になります。
日頃、高い税金・社会保険料負担しているのですから、
それくらい、やってくれてもバチは当たらないですが。
皆さん、反旗を翻し、国外脱出を真剣に考えましょう。
冷静に考えるほど、本当にショボい政策だと映ります。
それで、
このような給付金関連における実行能力を考えるとき、
いつも、頭の中に浮かんでくる『考え方』があります。
それが、
タイトルに採用した『MMT:現代貨幣理論』であり、
公式ブログで、過去何度か取り上げさせて頂きました。
ケインズ経済学の流れを汲む、マクロ経済学理論です。
簡単に説明すると、
『自国通貨』を発行することが可能な政府(国家)は、
債権発行による財政赤字拡大しても債務不履行しない。
更にかみ砕くと、
『自国通貨』建ての債券発行が可能である日本などは、
いくら借金を積み上げても、全然平気ですということ。
そんな『夢みたいなこと』が成立するでしょうか??
もしも、
これが、現実世界で成立するならば、債権を摺まくり、
身の丈以上の国家運営を、未来永劫続けられますよね。
そうなれば、
『18歳以下の子供に10万円』とショボい事言わず、
国民一律に『100万円』ずつ支給すれば良いのです。
そうすれば、私たち日本国民も、当然喜ぶでしょうし、
時の与党も、歴史上稀に見る高支持率を達成可能です。
双方にとってWin-Winなので、悪くない話のはずです。
しかし、現実世界では、それが起こっていませんよね。
それは、当然、そのロジックにリスクが伴うからです。
一旦冷静になり、普通の思考回路で考えてみて下さい。
仮に、
私たち『個人レベル』で、毎月の収入を上回る生活を、
『借金』を積み上げる形で、送り続けたらどうなるか。
引っ掛け問題でも何でもなく、完全に破綻してしまう。
それが、
『国家』という馬鹿でかい組織単位になることにより、
成立するようになると考える思考回路こそ、危険です。
古今東西『規模感』に簡単に騙される人は存在します。
次のような問題で、シンプルに、チェックが可能です。
問題:地球1周にロープを巻くとします。(実務不問)
ロープ全体を1m持ち上げた場合、足りない長さは??
上記文章で、状況理解出来ない方々の為に、補足します。
光速(秒速30万キロ)が、1秒に地球7周半ですから、
おおよそ、地球1周の距離は『4万キロ』と分かります。
つまり、最初に巻かれていたロープも『4万キロ』です。
次に、
人類70億人の共同作業により、1mずつ持ち上げた際、
離れて、『足りなくなった長さ』を問うている問題です。
選択肢は3つ、①:60m、②:600m、③:6km。
果たして、どの選択肢が、正しい解答なのでしょう??
久しぶりに、シンキング・タイムを設けましょうか??
皆さん、真剣に考えてみて下さい、それではスタート!
、
、
、
、
、
、
、
、
はい、終了です!!其々、独自の答えは出ましたか??
正解は、、、、そうです、選択肢中には有りません!!
時間も迫ってきたため、早速、計算に移ろうと思います。
地球1周に巻かれたロープを、1m持ち上げる事により、
ロープが形成する円は、直径が2m伸びた事になります。
*自分が持ち上げた1mと、裏側の人が持ち上げた1m。
皆さん、小学校で円周の計算法は習ったと思いますから、
それは、【直径✖️π】の計算式で求められますよね??
上記の通り、
1m持ち上げた前後で、直径は2m大きくなりますから、
ロープが足りなくなる、求めるべき長さは【2π】です。
つまり、正解は、およそ【6m】ほどの長さが正解です。
恐らく、
多くの方々が『地球』という巨大な規模間に引っ張られ、
『選択肢③:6キロメートル』を選ばれたと推測します。
皆さん、『メルヘン』の世界に生きられていますね(笑)
そういう方々が、心の底からMMTを信じてしまいます。
無限に『借金』を積み上げて、国家運営など出来ません。
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