今日のテーマは、『年金マネーの呼び込みで、日本の起業家精神は育つのか??』です。
2022年、
21世紀に入り、20年以上の歳月が経過する中で、
凡ゆる面において『価値観』は大きく変化しました。
2008年、
私が、一度だけ『会社員』を経験することとなった、
製薬企業『エーザイ株式会社』に入社した時のこと。
その当時、
年齢が『20』以上離れた先輩社員の常識としては、
『終身雇用』という価値観が根強く残っていました。
言葉を変えれば、
『辞めない』ことが当然の事として共有されており、
これは、他の大企業でも同じであたっと想像します。
しかし、
それから『15年』近くの時が経過し、同期入社で、
未だ同企業に在籍している生存率は『50%』程度。
そして、
皮肉にも、心から『終身雇用』を信仰した方々すら、
在籍者名簿から消えるという現象が起こっています。
このように、
1つの会社で現役を全うできないことが常識の現代、
半ば強制的に、『起業家精神』は求められています。
確かに、
世の中には、事業家に向かない方々も存在するので、
『転職』を繰返していくという選択肢もありますが。
かく言う私も、
『30歳』を1つの節目に、『会社員』を卒業して、
金融機関無所属の、独立系FP事務所を開設しました。
気付けば8年が経過しますが、体感として一瞬です。
普段から、
経済的自由をテーマとして話す機会も多いのですが、
この点においても、自ら事業をすることは利点です。
何故なら、
『成功すれば』の前提条件が付きますが、事業家と、
会社員の『収入レベル』は大きく乖離するからです。
会社員であれば、
『収入レベル』は、早い段階で頭打ちになりますが、
事業家という立場は、理屈上それは『青天井』です。
先ほどは、
『成功すれば』という言葉を用いましたが、実際は、
極端に『大成功』する必要性すらないのが現実です。
話を戻すと、
様々な理由から重要視されている『起業家精神』も、
古くから、日本は育ちにくい土壌と言われています。
1つの理由は、
私たち日本人が『農耕民族』として気質を持つため、
積極的に『リスク』を取ろうとしない民族性だから。
欧米人主体の『狩猟民族』とは、根本的に違います。
そして、
もう1つの理由は『エンジェル』という概念がなく、
『スタートアップ投資家』が、存在しないからです。
この辺り、
『会社員』の方々も想像くらいはできるでしょうが、
スタートアップ(起業)は『お金』が沢山必要です。
幾ら、前衛的な『アイディア』を持つ人物がいても、
『資金』がなければ、スタートすら出来ないのです。
先日の報道では、
日本国民の年金原資の運用を担っている『GPIF』が、
スタートアップ投資に乗り出す事が公表されました。
これまでも、
決して『ゼロ』ではないのですが、年金基金として、
ベンチャーキャピタルへの出資比率は『3%』程度。
一方、
米国では、スタートアップ投資に対する出資比率で、
年金マネーは、全体の『30%超』を占めています。
一般的に、
評価額が『10億ドル』以上の未上場企業のことを、
『ユニコーン:伝説の一角獣』と表現されています。
その(ユニコーン企業)存在は、
しばしば、『起業家精神』の評価指標とされますが、
米国の600超に対して、日本国内ではわずかに6。
1%未満と、完全に『実力差』を見せつけられます。
勿論、全て『お金』で解決しないことは理解します。
ただ、時代の流れに則していて、肯定的に捉えます。
日本の『起業家精神』は『年金』により育てられる。
このフレーズが正しくなる時が来るかも知れません。
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