今日のテーマは、『簡単に手に入るものに、決して正解はないと知ること』です。
1ヶ月ほど前、
英国・ロンドンは金融街・シティで開催された公演中、
岸田首相は、『資産所得倍増プラン』を公表しました。
一般的に、
『不労所得』と表現されることも多いインカムの事で、
主には、有価証券(株式)等の配当所得が該当します。
長らく、
『勤勉に働くこと』を美徳としてきた日本人にとって、
なかなか、すんなりとは受け入れ難い種類の所得です。
実際、
2022年現在、安定的に『不労所得』を得る国民は、
日本全体で、余裕で『1%未満』であると推測します。
『100人に1人』の割合では、存在してませんよね。
『1万人に1人』ほどが、現実的な数字だと思うので、
日本の全人口に対して『0.01%』が妥当な数字です。
『資産所得倍増プラン』も、一朝一夕に実現しません。
先日、
投資家(経験者?)に対して行われた無作為試験では、
それぞれの気質ごとに、満足度の調査が行われました。
そこで、
中長期投資家は、成績に対する満足度が相対的に高く、
短期投資家は、反対の傾向が示すことが分かりました。
私見では、
中期投資は出資から償還までの期間が5年前後のもの、
長期投資は、運用期間はミニマムで『10年間』です。
極稀に、
『中期投資』と位置付けた対象がスムーズに進行して、
『5年未満』で償還を迎えてしまうものも存在します。
ただし、
最初から『5年未満』の償還目標が掲げられるものは、
個人的に趣味・嗜好が異なるため、殆ど出資しません。
残念ながら、
古今東西、世間的に最も好まれるのが『短期投資』で、
デイトレから償還期間が1年未満のものまで様々です。
大多数の方々は『早く、楽して儲ける』が大好きです。
話を戻すと、両者は完全に『思考回路』を異にします。
前者(長期投資家)は、
『大勝ち』するチャンスを、早々に放棄する代わりに、
市場の経済成長に乗って、資産を増やそうと考えます。
反対に、
後者(短期投資家)は、どこかに存在すると言われる、
『歪み』を出し抜く形で、利益を上げようと考えます。
私自身、
根本的に『ランダム・ウォーク仮説』の支持者なので、
後者の戦略では、勝ち続けられない事を知っています。
確かに、
『一時的』には、利益を上げられる人も存在しますが、
公営ギャンブル同様、勝ちつづけることは不可能です。
それでも、
『コイン投げゲーム』の確率計算が示しているとおり、
1000人に1人は『神』になる可能性もありますが。
しかし、
この事例でも、1000人中999人は負けるわけで、
後者の戦略では、必然、運用成績の満足度も低くなる。
当然のことですが、
『資産形成』に臨む上での大切な要素は『再現性』で、
一部のスーパースターのみ達成できても、意味がない。
そうなると、
自ずと『やるべきこと』は見えて来るはずなのですが、
悲しき哉、賢明な判断をする人間は、常に少数派です。
前述の無作為調査では、
20代、30代の若年層を中心として、資産形成にも、
SNSから情報を得る傾向が強いことが判明しています。
テクノロジーの発達に伴い簡単に情報は得られますが、
そこには『本質:正解』が存在しないことも事実です。
まして、
その傾向を見越して、金融分野に限らず、大手企業は、
莫大な宣伝広告費を投入して、自社に顧客誘導します。
そして、
凡ゆる業界で共通する通り、『自社利益』の最大化が、
『顧客利益』と相反する関係にあるのも真実なのです。
私自身、
金融機関(どのような企業にも)に所属することなく、
『独立系FP』として活動する1番の理由がこの点です。
あなたが、
『資産形成』に成功するか、否かを別かつポイントは、
本質・真理を見抜くことが出来る『眼力』に依ります。
『簡単に手に入るもの』に、決して『正解』はない事。
当然ですが、理解するほうが良い『自然の摂理』です。
オープン形式(どなたでも参加可能)の主催セミナーを、
対面・オンライン開催ともに、先月から再開しています。
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