今日のテーマは、『2024年、果たして日本はアジアの盟主の地位を堅持しているか』です。
ソーシャル・メディアで直接繋がる方々はご存知の通り、
先週末から香港に渡航し、昨夜、日本に帰って来ました。
プライベートな理由で5月以降は完全リタイアに入る為、
2024年は、最初で最後の機会だったかも知れません。
過去の経験で考えると珍しく、連日雨に降られましたが、
最終日は朝から快晴で、過ごし易くとても快適な一日に。
気温的にちょうど良い上、香港独特の湿度も感じられず、
年間を通して『ベストシーズン』だったかも知れません。
今回、
改めて振り返ると、初めて訪れた約10年前と比較して、
ローカルな方々の生活圏で考えても物価はほぼ『2倍』。
コロナ禍を経て、
中国本土の失速と共に、かつてほどの勢いはないにせよ、
それでも、不動産価格は世界のトップ水準を維持します。
因みに、
世界大学ランクで東京大学を上回る香港大学卒業生すら、
新卒社会人で一人暮らしをすることは、経済的に不可能。
と言っても、
当然、収入レベルで考えれば、日本人より断然上な訳で、
如何に不動産コストが高い水準にあるかが窺い知れます。
話を戻すと、
直近の約10年間ですら、物価は2倍近く上昇しますが、
これは香港特有の話ではなく、先進諸国では当然のこと。
それでは、
なぜ海外諸国でそれに対する暴動が起きないかと言うと、
少なくともそれをカバーし得る賃金上昇があるからです。
少し前の公式ブログで、
2023年のGDP(国内総生産)速報値において日本が、
ドイツに逆転されて世界4位に転落したと紹介しました。
20世紀後半、
最も豊かで、最高順位2位まで登り詰めた日本でしたが、
2010年は中国に抜かれ、昨年はドイツにも抜かれた。
また、
人口増加率と経済成長率から考えて、今から2年後には、
インドにキャッチアップされることが既に決定している。
恐らく、並走することなく一気に突き放されるでしょう。
さらに、
一人あたりGDPや平均賃金という項目の凋落は凄まじく、
お隣・韓国や、都市部に限れば中国にも抜かれつつある。
実際、
グローバルに展開している投資会社の人間に話を聞くと、
日本人顧客の割合は、10年前から半減すると言います。
ここでも、
中国人の富裕層(正確には中間層以上)が台頭しており、
韓国、台湾、タイ、インドネシア等の方々がそれに追随。
かつての日本人が、
確実に『格下』と見ていたであろう国々の人たちは、今、
軒並み、日本人よりリッチになり『格上』になっている。
もちろん、
世界全体で見た時、日本は豊かな生活を送れる国ですが、
相対的に見て、日本以上に裕福な国は数多く存在します。
2024年、日本は『アジアの盟主』から陥落している。
枠から外れて見ることで、自らの立ち位置が把握できる。
やはり、日本を外から見る視点は不可欠だと実感します。
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2023年1月より【セミリタイア生活】に入っており、
オープン形式の【資産形成セミナー】の開催は未定です。
*ビジネスに関するお問い合せは、直接ご連絡ください。
*井上耕太事務所(代表)michiamokota0421@gmail.com
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太