今日のテーマは、『ロシア紛争に関する経済制裁から、私たち日本人が学ぶべきこと』です。
連日、ロシアーウクライナ紛争関連の報道が続きます。
直近の停戦交渉も決裂し、長期化する様相を呈します。
ロシアと周辺国における『資源国』としての立場から、
世界経済への影響も、少しずつ見られ始めていますね。
最も顕著なのは、原油価格の過去最高水準での高騰で、
ガソリンだけでなく、凡ゆる分野に影響を及ぼします。
タイトルは、
『日本人が学ぶこと』と記載しましたが、間違っても、
日本が他国と『軍事衝突』することは考えていません。
何も、
『日本国憲法:第9条』を持ち出すほど大事でもなく、
シンプルに、誰ひとり得がないことと認識しています。
今回、
私たち『日本人』が、対岸の火事から学ぶべきことは、
あくまで『経済分野』に関すること限定で展開します。
ご存知の通り、
世界各国連携して『経済制裁』を強めていることから、
為替市場では『ロシア・ルーブル』が急落しています。
また、
名だたるクレジット会社が決済機能を停止したことで、
ロシア国内の経済循環も急ブレーキを掛けられました。
更には、
海外諸国が足並み揃えて『外貨調達』を停止した事で、
大国・ロシアの国債はデフォルト危機に陥っています。
勿論、
ウクライナ紛争に備えて、外貨準備はしていたものの、
年内に利払い・償還を迎える外貨建債権は2兆円超え。
先日、
米格付・ムーディーズも、国債評価を6段階引き下げ、
ロシア国債は『ジャンク債』に没落してしまいました。
今後、
西洋諸国の『経済制裁』が、更なる強まりを見せれば、
『デフォルト:債務不履行』の可能性も一段と高まる。
それでも、
『ロシア国債』が消化されている経済規模から見れば、
この点における世界経済に対する影響は限定的ですが。
話を戻すと、
世界市場における『ロシア・ルーブル』急落を受けて、
ロシア国内では、物の値段が爆発的に上昇しています。
2022年、
同国の物価上昇率は、現時点で『2桁超』と見込まれ、
GDP(国内総生産)も『10%超下落』する事が確定。
確かに、
原油価格高騰を受けて、日本も物価上昇していますが、
その比ではない状況が、ロシア国内で起こっています。
実際、
富裕層はプライベート・ジェットで国外脱出しており、
出国機数は、紛争開始前と比べて4割超増加している。
これには、
国外管理してきた資産を保全に走る目的もありますが、
諸決済が滞るロシアに留まるメリットが存在しない為。
また、
国内で保有していた『ルーブル建資産』を、少しでも、
自らの出国と同時に持ち出す意味も含まれるようです。
仮に、
このまま『ルーブル』の価値が減少し続けたとしたら、
今まで積み上げたものが『紙屑』になってしまいます。
流石に、
価値が『ゼロ』になってしまうことは考え難いですが、
少なからぬ割合で『目減り』することだけは確実です。
この状況で、
タイトルにある通り私たち『日本人』が学ぶべきこと。
それは、
①資産を分散し、平時から『外貨』を保有しておく事。
更には、
②有事に備えて、『国外脱出』可能な環境を整える事。
繰り返しますが、
私自身、日本が海外諸国と『軍事的』に衝突する事で、
戦争が勃発することなど、まったく想像していません。
しかし、
国家的な『経済危機』が発生する、起点のイベントは、
『戦争』などの大惨事以外に、数多く存在しています。
特に、
テクノロジーが発達して、複雑に入り組んだ世界では、
もっと軽微なトリガー(引き金)で発生する可能性も。
この辺り、
一般に認識されている以上に、センシティブなもので、
何気ない事象が、想像を超えて、肥大化していきます。
『蝶の羽ばたきが、竜巻を起こす』の言葉もあります。
あなたは、平時から着実に『準備』していますか??
『天は自ら助る者を助く』の言葉は、真実と考えます。
オープン開催(どなたでも参加可)資産形成セミナーは、
現時点、2022年以降の開催スケジュールが未定です。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太