資産全体の【7%】であれば、保有して良いかも知れません。

今日のテーマは、『資産全体の7%であれば、保有して良いかも知れません』です。

 

 

資産形成(投資)に対して、健全な意識を持つ方々は、

今日、これからお話しするテーマについても自明です。

 

 

先日、興味を惹かれる報道が出ていたので共有します。

 

 

オランダ・某ファンド向け管理サービス提供会社による、

ヘッジ・ファンドCFO:100名を対象とした調査です。

 

 

その結果、

 

 

巷で話題に上がる暗号資産(仮想通貨)の組入率について、

5年後の平均値として『約7.2%』に落ち着くというもの。

 

 

もし仮に、

 

 

5年後の『7.2%』が達成された際、その時点の保有総額は、

日本円換算『約34兆円』という規模になると予想されます。

 

 

更に、

 

 

対象者全体の『17%』は、暗号資産市場に対して好意的で、

運用総額の『10%超』を、それにより保有する予定と回答。

 

 

上記数字の、

 

 

『高い』『低い』は、評価者により異なると考えますが、

個人的には、年ごとにアップしつつあると感じています。

 

 

実際、

 

 

取引価格の高騰や、裁定取引としての非効率性に惹かれて、

暗号資産(仮想通貨)市場への参加者は、着実に増加傾向。

 

 

その中には、

 

 

前回の金融危機で、天文学的リターンを叩いたファンドや、

金融界の重鎮がファンド・オーナー務める著名ファンドも。

 

 

勿論、

 

 

誰しも、今直ぐ、その時代が来るとは考えていませんが、

『将来性』ある分野に、少しずつ先行投資が始まります。

 

 

私自身、

 

 

現状、以前からお伝えしているスタンスに変更はなく、

未だ、暗号資産(仮想通貨)は全く保有していません。

 

 

そして、

 

 

『それが故』と言えるのかも知れませんが、コロナ禍、

世間の悲壮感と逆行して、保有資産は増加しています。

 

 

しかし、

 

 

新技術(暗号資産)の勝利性を否定する気は全くなく、

むしろ、中長期的な『将来性』は肯定的に見ています。

 

 

それでも、

 

 

既得権益層の絡みもある為、突然変異は起こりにくく、

『既存貨幣』が取って代わられることはないでしょう。

 

 

しかし、

 

 

その(既存貨幣)効力が、未来永劫維持される訳ではなく、

様々な『代替資産』が均衡しながら、覇権が争われていく。

 

 

極論、

 

 

資産形成(投資)にも『完成形』なるものは存在する事なく、

時代ごとに、変化する『正解』を追い求めていくことになる。

 

 

かつて、

 

 

メジャーリーガーだった頃、イチロー選手も述べましたが、

『変化し続けるけど、ゴールはない』の言葉こそ真理です。

 

 

話を戻すと、

 

 

現時点、私は暗号資産(仮想通貨)を保有していませんが、

それは『未来永劫、保有しない』ことも意味していません。

 

 

もしかすると、

 

 

将来、ポートフォリオに含める日が来るかも知れませんが、

2021年現在、その判断に達していないということです。

 

 

それでも、

 

 

読者の皆さんの中には、暗号資産(仮想通貨)に対して、

定期的に高まる衝動にウズウズする人もいますよね??(笑)

 

 

そういった方々は、冒頭の『基準値』を参考にして下さい。

 

 

資産全体の『7%』程なら、組み込んで良いかも知れない。

 

 

少ないと感じるかも知れませんが、これが『上限値』です。

 

 

2017年は、

 

 

日本全体が、それ(暗号資産:仮想通貨)に熱狂し、

第一派の『仮想通貨ブーム』が襲来していた年です。

 

 

この時、

 

 

翌年(2018年)初の暴落で、甚大被害を受けたのは、

保有資産の『過半数』を投入してしまっていた方々です。

 

 

もしかしたら、『100%』近かったかも知れませんね。

 

 

恐らく、

 

 

そういった方々の保有資産は『1000万円』に届かず、

なけなしのお金を、フルベットしていた方々が大半です。

 

 

まさに、『バクチ打ち』ですね。

 

 

記憶を辿ると、第一次ブームが到来していた2017年、

代表通貨ビットコインの取引価格は、年内10倍を記録。

 

 

仮に、

 

 

前述の『バクチ打ち』が、1000万円投入していれば、

僅か1年間で『ミリオネア』を達成したことになります。

 

 

*実際には、総合課税により相当な税金を支払いますが。

 

 

そして、

 

 

その後も、何度か『バブル』と『崩壊』を経験しながら、

直近のブームは、昨年(2020年)末にスタートする。

 

 

この辺りは、記憶に新しいですよね。

 

 

年末、過去最高値『2万ドル』を突破した取引価格は、

2021年始早々にも大台『3万ドル』を突破します。

 

 

その後も、

 

 

加熱を続ける市場に、取引価格は順調に上昇し続けて、

遂には、4月中旬『6万ドル』を突破するまでに上昇。

 

 

この頃には、

 

 

テスラ・モータースも決済手段としての活用を発表し、

単なるジョークに対して、他通貨まで上昇する有り様。

 

 

しかし、

 

 

やはり『自然の摂理』に従わないことは、長続きする事なく、

様々な綻びから、現在は『3万ドル』付近を推移しています。

 

 

まさに、

 

 

『金融・経済』の教科書があるとしたら、『バブル』とは、

このような『実態伴わない加熱』と説明される典型例です。

 

 

話を戻すと、

 

 

現時点、私自身がポートフォリオに組み込んでないことや、

機関投資家が『7%』を目安にする理由は、この動向です。

 

 

確かに、

 

 

失うものがない方々は、『博打』を打つかも知れませんが、

私たちは、一攫千金の『バクチ打ち』の必要が有りません。

 

 

繰り返しますが、

 

 

将来的には、ポートフォリオ構成の『候補』になり得ても、

現時点、このボラティリティ(変動率)では手を出せない。

 

 

また、

 

 

一時的に公表撤回したステラ・モータース以外の場面で、

主だった『決済機会』を知らないということも1つです。

 

 

それでも、熱量が抑え切れない方々は、決して止めません。

 

 

ただ、

 

 

保有資産全体の『7%』に留めるルールを記憶・遵守して、

くれぐれもフルベットするような愚行は犯さないで下さい。

 

 

弱肉強食の暗号資産市場でも、皆さんの健闘を祈っています。

 

 

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井上耕太事務所

代表 井上耕太

ABOUTこの記事をかいた人

井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

【活動実績】
・個人面談【人生を変えるお金のセッション】受講者は400組を超えており(*2022年4月時点)、活動拠点・大阪のみならず、全国から面談依頼が舞い込む。

【クライアント】
・経営者、医療従事者(医師、看護師、薬剤師 etc.)、会社員(上場企業勤務、若しくは、年収500万円以上)

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