今日のテーマは、『自助努力で年金資産を構築するという、シンプルだけど難解な問題』です。
昨日の公式ブログでは、
『預金の概念を払拭する事が求められている』と題して、
国内資産の現金比率をゼロにする可能性を示唆しました。
本日7月3日、
5年ぶりの年金財政検証の速報もスタートしていますが、
これについてはまた明日以降に譲りたいと考えています。
ただ一つ言えるのは、
私たちだけでなく、現代日本の現役世代の方々はすべて、
公的年金に依存せず自助努力で年金資金の構築が不可欠。
幸いな事に、
スタートアップに最適な新型NISAもリリースされており、
それ(年金の構築)を実現する環境は整いつつあります。
もちろん、
公的制度だけで経済的自由を実現するのは厳しいですが、
年金ギャップを埋めるべく5000万円程なら構築可能。
ただし、
誰もが楽して実現できる訳がなく、再現性を高めるには、
運用期間として、20年間を投入する覚悟も必要ですが。
さて、
前述の通り、環境・チャンスは整いつつある日本ですが、
多くの人たちが無事にゴールまで到達出来るでしょうか。
残念ながら、私見では、成功者は少数に留まると見ます。
何故なら、
私たちからすれば、シンプルなはずの資産形成において、
大半の方々が正しいマインドセットで臨めていないから。
例えば、
以前、プライベートな知人に雑談の中で相談を受けた際、
根本的な思考回路の違いに困惑するケースがありました。
彼曰く、
最近、証券口座を開設して、株式を購入してみたものの、
想定通りに物ごとが進まず『上手くいかない』のだとか。
そこで、
『上手くいかない』と判断している根拠を尋ねたところ、
買い付けた銘柄の株価が、なかなか上昇しないとのこと。
その人の中では、
購入した銘柄の株価が上がれば『上手くいく』と判断し、
反対に下がれば『上手くいかない』と評価する事になる。
これでは、
丁半博打のギャンブルに興じることと本質的には等しく、
どこまで行っても、経済的ゴールになど到達し得ません。
私自身、
NISA成長投資枠で個別銘柄の購入をスタートしましたが、
株価上昇・下落の観点では現時点で勝敗は五分五分です。
しかし、
物ごととしては、自らの想定した通りに進んでいるため、
理想的な展開で、ゴールに向けて着実に近付いています。
少しだけヒントを示すと、
保有銘柄の株価上昇は、資金投入完了の10年後で良く、
狙いの本丸は配当を無税で継続的に受け取ることだから。
恐らく、
文章の意味を、本当に正しく理解することができるのは、
楽観的に見積もって、日本人全体の5%未満と考えます。
金融リテラシーの底上げは、少し先の話になりそうです。
それなくして、資産形成に成功することも有り得ません。
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昨年(2023年)よりセミリタイア生活に入っており、
今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太