今日のテーマは、『挑戦者であっても、ギャンブラーたること無かれ』です。
昨日の公式ブログでは、
『なぜ、お金持ちは暗号資産に手を出さない??』と題して、
彼ら・彼女らに『必要性がない』という事実を紹介しました。
1つの事例として、
自然界においても、群中の『序列』が低位置である個体ほど、
カースト(群中の秩序)を無視して、革命を起こしがちだと。
当然ですが、
反対に、郡中での『序列』が、上位に位置している個体では、
その傾向(秩序を無視して革命を起こす)はほぼ見られない。
何故なら、
彼らは、現時点、すでに『高い評価』を得ている訳ですから、
わざわざ秩序を乱して、リセットする必要性などありません。
つまり、
一旦、善・悪の評価は脇に置いておくとして、序列上位者は、
必然的に、『勝者の戦略』を選択することが可能となります。
この辺り、
ボクシングの事例が理解し易いですが、王者の立場の人間は、
ドロー(引き分け)狙いでも、自らの『王位』を維持できる。
しかし、
挑戦者(序列の低いもの)は、『勝利』が絶対条件になる為、
打ち込まれる『リスク』を負っても、懐に入らざるを得ない。
確率論として、どちらの『勝率』が高くなるかは歴然ですね。
結果、『富めるものは、益々富む』という状況が成立します。
前述、
自然界では『序列(群中での順位)』として紹介しましたが、
人間界においては、それは『経済力』へと置き換えられます。
つまり、
『ギャンブル』に興じる人間は、総じてお金を持っておらず、
反対に、お金持ちと言われる方々は『ギャンブル』をしない。
『鶏が先か、卵が先か』に通じる話ですが、それは真理です。
このように展開すると、
『序列』が低いことは『ネガティブ』に捉えられがちですが、
全てに100%の偏りが無いように、メリットも存在します。
その1つが、
『失うものがない』ということを、究極の強みとして発揮し、
『挑戦者』『冒険家』として、チャレンジできるということ。
例えば、
大西洋インド航路(正確には異なる)の発見者コロンブスは、
絶対的に、『貴族』等の位の高い出身ではないと分かります。
もし仮に、
彼自身、高貴な家柄の出身であれば、自らの『命』を晒して、
新たな航路(新大陸?)を求める行動は取らなかった筈です。
しかし、
新航路発見という『ギャンブル』を『挑戦』たらしめたのは、
地球が球体であるという事前の緻密な計算によるものでした。
それでも、新たな挑戦は、少なからず『リスク』が伴います。
本題に入ると、
私自身、決して、それに対して否定的な立場をとる訳でなく、
暗号資産(仮想通貨)は、歴史的イノベーションと捉えます。
何せ、
その誕生から10年程で『100兆円』もの市場規模を誇り、
世界全体における保有者も、『数億人』レベルに拡大します。
人類有史以来、
『貨幣』の主導権を、掌握してきた『権力者:国家権力』に、
初めて、対抗し得る『ポテンシャル』を有している対象です。
しかし、
反対に、その『影響力』の大きさそのものが弊害・仇となり、
その実用性・実現可能性も、一筋縄では進展しないでしょう。
現に、
先日もご紹介した『リブラ(現・ディエム)構想』の破綻が、
端的な(同様)事例として、その事実を証明しているのです。
勿論、
あらゆる物事に共通して、これからも『改革』は大切ですが、
そこに、確実に存在する『リスク』を理解することも不可欠。
間違っても、逆転狙いのフル・ベットだけは避けてください。
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現時点、2022年以降の開催スケジュールが未定です。
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井上耕太事務所
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