今日のテーマは、『決定稿として進められる利上げに関する、一抹の不安』です。
昨日の公式ブログでは、
『正しい行動を選択できるのは〜』というタイトルで、
2022年を通して『投資熱』の低迷を予測しました。
何故なら、
直近の株式市場は低迷を続けており、短期的な視点で、
利益を上げられない市場は、射幸心が得られないから。
必然、『資産形成』に関心を持つ方々も、減少します。
この辺り、
2000年代前半に訪れていた、ピーク時と比較して、
スノーボード競技者が7割減少したことに似ています。
それが、
今回の北京オリンピックにおける、日本選手の活躍で、
再び『加熱傾向』と聞きますから、現金なものですね。
投資と同様、盛り上がれば、新規流入者も増加します。
話を戻すと、
2022年、悲しき哉、市場に上昇要因は見当たらず、
1年を通して、低調に推移するというのが大方の見方。
繰り返しますが、
このような時期は、スポットライトを浴びませんから、
資産形成(投資)を実行する方々も、低調に推移する。
何故、
市場が『低空飛行』すると見られているのかと言うと、
その理由は、米国が控える『利上げ』に集約されます。
少しだけ、情報整理しながら話を進めていきましょう。
米中央銀行に相当するFRB(連邦準備制度理事会)は、
FOMC(連邦公開市場委員会)を定期開催しています。
次回は、来月(3月)15日、16日の2日間ですが、
その場で、『ゼロ金利政策』を解除すると見られます。
具体的には、
政策金利を、『0.25%』引き上げる方針なのですが、
FOMCは、来月含めて2022年内7回開催されます。
この内、
現実的なレベル、5〜6回の利上げが見込まれますが、
6回実行されれば政策金利は一気に『1.5%』に上昇。
この辺り、
実感を伴って理解することは難しいですが、政策金利が、
1年間で『1.5%』上がれば、経済的観点では別世界に。
中には、
年内残りFOMC全7回で『利上げ』するとの予測もあり、
それほど、FRBは市場を強気に捉えているという事です。
今回、
『利上げ』を実行する大義名分は、以前からご紹介する、
目下、覇権国・米国を襲っている高率インフレーション。
2022年1月のインフレ率は単月で『7.5%』に達し、
少し粗い表現になりますが、途上国並の水準を誇ります。
実際、
オミクロン流行下(未収束下)においても、米国内では、
小売売上高が、市場予測の『2倍』を記録するほどです。
これを、
『早期収束させる』という大義名分があるが故、FRBは、
前述の強硬姿勢で『利上げ』を敢行しようとしています。
しかし、
米国内において、現在進行しているインフレーションは、
コロナ禍、社会全体の『供給制約』に起因しているもの。
つまり、
需給バランスの不均衡から生じる一時的な物価高であり、
『好景気』の過熱感から来るものとは、本質的に異なる。
そして、
一時的な混乱が収まり、『供給制約』が解消される事で、
現在起こる『物価高騰』も自然に調整されると考えます。
その時、『政策金利』が適切な水準よりも高いとしたら、
経済循環は『大ブレーキ』を掛けられるかも知れません。
果たして、
米国(FRB)が推し進める、政策金利の『利上げ』は、
タイミング・ペース共に、正しいものなのでしょうか。
その真偽が判明してからでは、手遅れになるイベント、
私たちも『当事者意識』を持ちつつ、見守りましょう。
オープン開催(どなたでも参加可)資産形成セミナーは、
現時点、2022年以降の開催スケジュールが未定です。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太