今日のテーマは、『予想を外して発動の為替介入は、果たして、日本を救うのか??』です。
9月22日、政府・日銀は『為替介入』を発動しました。
1998年以来24年ぶり、約半世紀ぶりの出来事です。
ご存知の通り、
直近の公式ブログでは、私見として、何度も繰り返して、
『為替介入は、現実的に出来ない』と発言してきました。
確かに、
政府高官は、『スタンバイ』という言葉で匂わせますが、
それは、日本国民に対する『ポーズ』で終わるだろうと。
何故なら、
インフレに喘ぐ米国経済にとって『ドル高』は都合良く、
国民の信頼を得る為にも、逆行する取引に応じないから。
会社員の方々は、『会社組織』を想像すると分かり易い。
例えば、
あなた自身が、進めたいと考える『企画』があったとき、
それが、直属の上司と利害関係が相反していたらどうか。
直ぐに理解が出来ますが、その企画の稟議は下りません。
今回の『為替介入』は、まさに、そのような状況でした。
しかし、現実には『有り得ないこと』が起こったのです。
このことについて言い訳はなく、素直に過ちを認めます。
ただし、
それにより、本当に『日本』が救済出来るのかといえば、
当初の予想とおり、大きな疑問を感じずにいられません。
果たして、先の『円安問題』は解決するでしょうか??
9月21日時点、
対米ドル『145円前後』を推移していた為替レートは、
介入直後、『140円台』を付ける水準まで大きく変動。
発動直後の短期的に『奏功』したかのように見えました。
しかし、
その後、それほど時間を待たずして、後退りをはじめて、
現状は、対米ドル『142円台後半』で推移しています。
なぜ、24時間経たずに『閉塞感』が漂うのでしょうか。
それは、
今回、発動したと言われる『為替介入』は、日本単独で、
米国の協力を得られてはいない、中途半端なものだから。
要は、
部下の要請で、上司はしぶしぶ『決済』を通したものの、
利害相反のため、援護射撃が受けられなかった状況です。
先日の公式ブログでも、介入原資について述べています。
円換算で『200兆円』に迫る外貨準備のある日本国も、
その約8割(150兆円)は、現金化不能の米国債保有。
仮に、
『為替介入』を強行出来たとして、それに使える原資は、
国家として保有する外貨預金『約20兆円』ほどが限界。
実際、
今回、それを原資に『為替介入』を強行したことにより、
不透明な状況にも関わらず、早速『弾切れ」に陥ります。
本当に、手持ちの『弾』は、打ち尽くしてしまいました。
引き続き、3連休明けの動向を注視する必要があります。
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