今日のテーマは、『会社員の平均年収が30年間変わっていないは、真実を表すか??』です。
タイトルに採用したフレーズですが、いかがでしょうか。
メディアを中心に、
日本人(会社員)の『平均年収』が平成の時代を超えて、
30年以上、ほぼ変化(増加)していないと言われます。
あなたは、この報道が『真実』を表すと思いますか??
それは、ある部分においては、正しいのかも知れません。
勿論、数字上、全く同じ羅列になる事は意味しませんが。
国税庁により公表の『民間給与実態統計調査』によると、
2020年、会社員平均給与は『433万1000円』。
それより10年前、
2010年の数値は『412万円』であり、間の期間も、
『450万円』の基準を超えることなく推移しています。
実は、
平成初期(1989年)から2007年までは景気よく、
同じく400万円台でも『後半』の水準を記録しました。
それが、
2008年の金融危機(サブプライム)を契機に反転し、
現在のような『低空飛行』へと切り替わりを見せました。
ただ、
日本円換算して『400万円台』ということで考えると、
ざっくりした範囲で『変わっていない』ように見えます。
果たして、
かつては、栄華を極めた日本人の豊かさ(生活水準)は、
2022年現在、本当に維持出来ているでしょうか??
皆さん体感されている通り、決してそうではありません。
何故なら、
実際に使うことの出来る可処分所得(≒手取り金額)は、
30年間で確実に減少していることが分かっているから。
大きな原因の1つは、常々、公式ブログでも取り上げる、
日本の『社会保障制度』が崩壊に向かっていることです。
主だったものだけですが箇条書きで挙げていきましょう。
・2000年、『介護保険制度』が新設される事となり、
40歳以上の方々から保険料徴収がスタートしました。
・2003年、社会保険料(年金・健康保険)について、
給与だけでなく、賞与からも徴収される制度へと変更。
・2004年、配偶者特別控除における上乗せ部分廃止。
・2004年、厚生年金保険料の段階的引き上げが開始。
・2006年、定率減税廃止により所得・住民税アップ。
これらを総合すると、
平成初期、410万円だった年収500万円の手取額は、
2021年には『390万円』まで減少しているのです。
更に、
『物価上昇』という点まで考慮すると、その数字自体も、
過去に発揮したほどは『効力』を持たなくなっています。
つまり、
30年間で、日本人は確実に貧しくなっているという事。
*実際、基軸通貨(米ドル)換算の平均収入で考えると、
G7(米、英、独、仏、加、伊)中、もちろん最下位。
*OECD加盟国中でも、いつの間にか下位グループです。
この状況(傾向)は、恐らく、これからも変わりません。
人生を『受け身』で生きることは、多大なる『リスク』。
『収入源の確保』という観点でも、思考回路を働かせて、
自ら、道を切り拓いていくことが、益々重要になります。
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