今日のテーマは、『有事の日本円は、既に、システム破綻してしまったのか??』です。
昨日の公式ブログでは、
『有事の金(GOLD)は完全復活するか??』と題して、
直近、金価格が堅調に高騰している事実を紹介しました。
かつて、
長期に渡り『有事の安全資産』と見做されて来ましたが、
代替資産の台頭もあり、最近では、その見方も懐疑的に。
が、
2022年、ロシア・ウクライナ間での紛争勃発により、
突如、その機能が『正常稼動』するようになったのです。
私見でも、その取引価格はさらに上昇すると予測します。
当然、
右肩上がり一辺倒に、上昇し続けることはないのですが、
それでも2022年内は高値圏で推移していくでしょう。
このように、
『金:GOLD』が安全資産としての地位を取り戻す一方、
かつての対抗馬『日本円』は軒並み下落基調に入ります。
今から2年前、
2020年は『100円台前半』で推移した対米ドルは、
今年に入り急速に円安進行し、目下『120円』を突破。
一時期、
『120円』にも迫る水準まで進展した対ユーロ為替も、
本日(3月22日)付『133円台』に下落しています。
今後、
一旦落ち着くことが予想されているものの、残念ながら、
それは、そのまま『円高方向』への回帰を意味しません。
この傾向は、
日常生活の凡ゆる分野で『輸入依存度』の高い日本国で、
原油高と併せて、国民にダブル・パンチを喰らわせます。
今回、
急速に『円安』が進行した1つの要因は、米国と日本の、
将来的な『金融政策』の方針に、大きな乖離があるから。
先日も触れた通り、
前者(米国)は、今月から『利上げ』方針を正式決定し、
この流れは2023年以降についても継続する意向です。
反対に、
日本はゼロ金利・金融緩和の無期限(?)継続を明言し、
両者は、全くの『逆方向』となる政策を展開しています。
原則として、
長期的に時間をかけて調整されるものの、短期視点では、
『高金利通貨』は買い優勢になり、その価値を高めます。
反対に、
『低金利通貨』は、短期的には『売り優勢』となるため、
必然、その効力は、前者と比較して弱い立場になります。
まさに、現在の『日本円』が置かれた状況がそれですね。
一昔前であれば、
『円安』は、輸出企業にプラス要因と捉えられましたが、
現地生産が加速した今、その評価も機能不全に陥ります。
実際、
今回の『円安進展』でも、貿易収支は赤字基調のままで、
原油・資源高まで考慮すると、状況は暫く改善しません。
この辺り、
海外の著名アナリストたちも、厳しい意見が並んでおり、
『日本円にはポジティブ材料なし』となかなか手厳しい。
ただ、『反論』が見当たらないのも、偽らざる本音です。
『有事の日本円』は、レガシー(遺産)化したのか??
『過去の常識』が、将来も通用する保証などありません。
私自身、それ(日本円)を必要以上には抱えないように、
意識しながら、自らの資産ポートフォリオを調整します。
その(日本円)の動向に、注目すべき時期がつづきます。
オープン開催(どなたでも参加可)資産形成セミナーは、
現時点、2022年以降の開催スケジュールが未定です。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太