今日のテーマは、『変化することに弱い日本人が、これからの時代に意識すべきこと』です。
元々、
『島国』という地理的要因も関係しているのか、私たち、
日本人は『変化すること』に弱いと指摘されてきました。
現に、
地続きの大陸諸国と異なり、四方を海に囲まれた国では、
必然的に、外敵からの『プレッシャー』は受け難くなる。
その分、
大陸諸国と比較して『変化』も起こりにくい状況となり、
良く表現すれば長く『安泰』が保たれたことも事実です。
また、
何千年と続いた大和民族の歴史のなかで、その大部分を、
農耕民族として過ごしたことも由来するかも知れません。
何故なら、
それには、こちらの働き掛けでどうすることも出来ない、
ただ生育するのを『待つ』ステップが必ず存在するから。
そして、
その(待つ)段階で、『大きな変化』が起こる可能性は、
確率論的に考えて、ほぼ『ゼロ』に等しくなっています。
その点、
過去と同じことは起こらず、瞬時の判断力が求められる、
『狩猟民族』とは歴然たる差が古来よりあったでしょう。
しかし、
民族間で農耕・狩猟の分類が行われなくなった現代でも、
日本人は変化に億劫で、過去に囚われる性質を持ちます。
これはすべてに通じますが、金融・経済の分野でも然り。
例えば、
本日時点、為替は1米ドル=149円台で推移していて、
奇しくも、1年前の同じ時期と同じ水準を付けています。
先日のFOMCでは、
米国の追加利上げと金融引き締め長期化が示された一方、
直後開催の日銀金融政策会合では、緩和継続が正式決定。
これにより、
日米間の金利差はしばらくの間埋まらないとの観測から、
節目とされてきた『1米ドル=150円』に肉薄します。
これまで、
2013年『異次元緩和』なる政策がスタートして以降、
瞬間風速で『120円』を突破する場面もあったものの、
基本は『110円台前半』が安定領域とされてきました。
確かに、
その時代から比較すれば、一昨年以降に起こった変化は、
急激なスピードの『円安進展』と言えるかも知れません。
しかし、
1年半以上が経過した今、同じ水準にあるのだとしたら、
それは、新たな『常態化』が起こったと見るほうが自然。
他にも、
同時期に始まり、並行して進展した物価上昇に関しても、
決して『異常』なことではなく、『正常』と捉えること。
実際、
欧米のインフレ率と比較すれば日本のそれはまだマシで、
海外先進諸国の物価上昇率は、凄まじいものがあります。
むしろ、
『資本主義経済』というベース(前提)を採用しながら、
長期に緩やかな変化に留まっていたことの方が異常です。
先ず、
自分たちが『資本主義』を選択していることを認識して、
前提条件に対する、基本法則は一通り理解しておくこと。
それなくして、これからの時代はサバイバル出来ません。
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