今日のテーマは、『大前提の方向性を間違えると、目標は実現できません』です。
タイトルだけ見たら、メンタル的な話題が展開しそうですね。
実際は、資産形成（投資）に関わる話を続けたいと思います。
昨日の公式ブログでは、
『あなたは、１年後の１０万円を選択することが出来ますか？？』と題して、
来年の今頃まで、保有資産を『年率１０％運用』する極意をご紹介しました。
『年率１０％運用』
この数字（運用利率）を見た時、どう感じるかもポイントです。
もしかしたら、
暗号資産（仮想通貨）などを好む『ギャンブラー体質』の方々は、
この数字をオファーされても『ショボい』と感じるかも知れない。
人それぞれなので、それを否定はしません。
しかし、
私自身、自ら『第二のバフェット』を名乗る気は全然なくて、
むしろ、そうではないことを自覚する『謙虚さ』を持ちます。
今更ですが、
資産形成（投資）というものに臨む時、得られるリターンは、
自らが引き受けるリスク（不確実性）に比例して齎されます。
必然、
リスク（不確実性）を受け入れるほど、利益も期待できますが、
それ（投資利益）ばかりを追い求めるのも、『諸刃の剣』です。
前述、
暗号資産（仮想通貨）を例に挙げましたが、近年到来するバブル期、
『全財産失うリスク』の対価として、投資家は『利益』を得ました。
確かに、
世の中には、短期間に、保有資産を爆増させた人もいますが、
『９５％超』の方々は、外れくじを掴まされてしまいました。
そして、
『勝てば官軍』とばかりに、投資の天才として鳴らす方々も、
『９５％』の負け組になる可能性は、紙一重だったはずです。
恐らく、本人たちも、本音では自覚してるんじゃないかな。
話を戻すと、
私が、普段から紹介している資産形成（投資）というものは、
前述のような『ギャンブル』と、完全に一線を画しています。
もちろん、
凡ゆる物事に共通して、世の中に『絶対』は存在しないように、
『資産形成（投資）』の世界にも『１００％』は存在しません。
しかし、
『負けない（可能性が低い）戦略』を、思考回路の基にする事で、
可能性高く『小さな勝ち』を積み上げていく事は、実際可能です。
その上で、
ターゲットリターン（目標利回り）にするのが『年率１０％』で、
それ以上のリスク（不確実性）は、取る必要ないと考えています。
自分で言うのも何ですが、『勝者の戦略』ですね。
私たちは、『大きく勝とう』としなくて良いです。
個人的に、とても大切な考え方だと思うので、繰り返しますが、
『負けない戦略』を基準にすることで、逆説的に勝てるのです。
この言葉の意味は、実際に、体感しないと分かりにくいですが。
要は、
『負けない戦略』を軸に置いて、投資市場でプレーする場合、
『年率１０％』程度の運用は、実現可能だと理解して下さい。
これほどの『小さな（？）数字（投資リターン）』でも、
皆さんが、小さなワクワクを感じてくれれば良いですが。
ただし、
ようやく本題に入るのですが、この『実現可能な数字』も、
大前提となる『方向性』を間違えたら、実現は出来ません。
言葉を変えるなら『プレーする場所』と言えるでしょうか。
私が活動拠点とする『大阪』を起点として、西に走っても、
地球を１周でもしない限り、永遠に『東京』に着きません。
それと同様、凡ゆる物事で『大前提』となる要素を外すと、
自ら期待する『結果』が得られないことを理解して下さい。
具体的に、何を言っているのか？？
『島国』という特殊な環境も起因してか、物事を考えるとき、
私たち日本人は、第一に『日本国内』のことばかり考えます。
無意識下のうちに、『日本国内』が刷り込まれていますよね。
そして、
昨日ご紹介した『年率１０％運用』が達成できる方法も、
この『先入観』があると、実現できないかも知れません。
いや、『絶対に出来ない』という訳ではないですが、
『実現出来ない可能性が、高くなる』という話です。
本日（５月１９日）付、
内閣府公表のデータによると、２０２１年の第１四半期、
日本のGDP（国内総生産）成長率は、前期比▲１.３％。
年率換算すると『▲５.１％』のマイナス成長となっており、
昨年に続いて、国内の経済循環『停滞』を明確に示します。
因みに、
昨年（２０２０年）１年間、日本国のGDP成長率は、
前年比▲４.６％のマイナスで、第二次大戦後で最悪。
未だ、
記憶に残る、２００８年：金融危機を超える数字ですから、
如何に、昨年、国内の『経済循環』が落ちたか分かります。
そして、
全国９都道府県で、絶賛『緊急事態宣言中』である今期も、
GDP成長率は『マイナス』に落ち込むと予想されています。
分かり易い事例も、報道されていましたね。
今春、大学を卒業した方々の就職率は『９６.０％』となり、
前年同期比として『▲２.０ポイント』と大幅に下落します。
確かに、
普段は『人気業種』に挙がる、観光、航空、宿泊、飲食業界が、
軒並み『壊滅』している状況で、就職率が高いはずありません。
更に、
ワクチン接種の遅れから、経済全体の『回復遅れ』を懸念した、
海外投資家勢からは、通貨・株式共に『日本離れ』が進みます。
恐らく、向こう数年間は、文字通り『後塵を拝する』でしょう。
因みに、
日本に先駆けて、『経済循環』が回復しつつある海外諸国では、
昨年（２０２０年）緩めすぎた手綱を、引締めにかかる動きも。
要は、『緩和縮小』のことです。
このような状況で、
『日本国内』という先入観に囚われたまま、資産運用しても、
『年率１０％運用』は、桃源郷のように感じるかも知れない。
少なくとも、私自身は、そのような選択はしませんが。
大前提の【方向性】を間違えると、【目標】は実現できません。
シンプル過ぎる、この『真理』も、意識して頂けたら幸いです。
定期開催する『資産形成セミナー』は、２０２１年以降についても、
『リアル（大阪）/ オンライン（Zoom）』を並行して開催します。
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受講希望される方は、この機会を、ぜひ有効活用して頂けたら幸いです。
（＊予告なく終了する場合もありますので、ご了承下さい。）
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井上耕太事務所
代表 井上耕太
