今日のテーマは、『現在の為替水準(1米ドル=140円台)は、本当に円安なのか??』です。
昨日の公式ブログでは、
『進行する円安リスク、日本政府の決断は?』と題して、
リスクを冒してでも決断することの重要性を示しました。
その中で、
直近の緩やかな円安進行により、特に海外に渡航した際、
様々な場面でコストが増大していることに触れています。
ただし、
断っておかなければならないのは、私の言う『円安』が、
10年前の水準と比較して、その傾向にあるということ。
2010年前後、
『1米ドル=100円』の水準で推移した時代と比べて、
『1米ドル=140円台』の現在は、明らかな円安です。
しかし、
より広い視点で、それを歴史的な観点から評価したとき、
本当に『円安』と言えるかは、かなり疑わしくなります。
元来、
人は、自分自身を『客観視』することが苦手な生き物で、
物ごとを評価する際、自らの主観に重きを置き過ぎます。
その一例は、
『アンカリング効果』にも現れていて、対象を認識した、
最初の数字をあたかも標準値と捉えてしまう傾向にある。
仮に、ある人が『外貨取引』を本格的にスタートした時、
『1ドル=120円』という水準だったらどうでしょう。
恐らく、
その人物は『1ドル=100円』になれば円高と評価し、
『1ドル=140円』になれば円安と評価するでしょう。
それでは、
2024年に『1米ドル=160円』時代が到来した時、
現在の為替水準は本当に『円安』と言えるのでしょうか。
実際に、そうした見方をする識者は複数存在しています。
実際、
『ミスター円』なる異名を持つ、榊原英資・元財務官は、
円相場はの現行水準から『10%下落』を予測している。
そして、
論理の飛躍も何もなく、日米の金利差拡大を考慮すれば、
その実現可能性は、楽観シナリオの生起確率よりも高い。
資産形成のプロセスにおいて、『一喜一憂』は禁物です。
誰にも予測が出来ない、アン・コントローラブルな事象、
『為替動向』というテーマにおいても然りだと考えます。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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