今日のテーマは、『故・野村克也さんが残した、負けに不思議の負けなしという言葉の真理』です。
学生時代、
10年間ほど競技していたこともあり『野球』を通して、
人生全体に通じる真理・教訓を学ぶことは多々あります。
仮に、
世の中に無数に存在しているどの分野を選んだとしても、
第一人者と呼ばれる人たちの『見えている世界』は同じ。
彼ら・彼女らは、
それぞれの分野で違うことをしているように見えますが、
選択したプロセスが異なるだけで『道』を学んでいます。
結局、
思考の抽象度を上げれば、すべての物事は繋がっていて、
第一人者の言葉はより良く生きる最適な教材になります。
本日、
テーマとして取り上げさせて頂いた故・野村克也さんも、
言葉を通して多くの気付きを与えられた人物の一人です。
実は、
タイトルで紹介した文章の前には、枕詞が存在していて、
正確には『勝ちに不思議の勝ちあり』につづくフレーズ。
野村克也さん自身、
常に勝負の世界に身を置かれた方のため、試合をすれば、
結果として、必ず『勝ち』と『負け』が存在するのだと。
前者(勝利)については、
自らの準備に抜かりなく、それが完璧に実行された場合、
勝つべくして勝つという、『完勝』の状態が存在します。
しかし、私たちも経験則として知る通り極めて稀ですね。
そして、
多くの場合は、試合を通して双方幾多のミスをした上で、
運良くこちらが勝利するというケースが大半を占めます。
こちらは、
再現性の伴わない、言うなれば『不思議の勝ち』であり、
勝利という結果に繋がった要因(必然性)はありません。
対して、
『負けること』には、明確な理由・原因が存在しており、
それが存在していない敗戦など、絶対的に有り得ません。
もちろん、
勝負事には相手があるので、勝率100%はないですが、
勝利する確率を高めるには自発的な検証・改善が不可欠。
お分かりの通り、
何も考えず、結果に対する検証もせずボーッと生きても、
事態は何も好転しないし同じ過ちを永遠に繰り返します。
これは、『ビジネス』や『資産形成』でも全く同じです。
後者は分かり易く、
正しい方法を選択して、着実に実行・継続できていれば、
相応の時間は要しますが、確実に目標達成へと至ります。
前者(ビジネス)についても、
上手く行かないなら、原因(敗因)を徹底的に検証して、
その要素を取り除くよう準備して勝率を高めるしかない。
しかし、
上手く行かない人間は、ギャンブルか何かと勘違いして、
原因(敗因)を追求・検証しようとすらもしていません。
結果、成長することなく、同じレベルのミスを繰り返す。
このような人物が、成功しないことこそが必然ですよね。
意外に思われますが、
現在、セミリタイア生活を謳歌する立場にある私ですら、
一般の方々以上に人生に対する検証・改善をしています。
意識的に、
定期的に時間確保した上で、直近の日常生活を振り返り、
人生が自らの望む方向に進んでいるかチェックしている。
それをしないのは、コンパスを持たない航海と同じこと。
人生が理想的に展開している人間には、理由があります。
同様に、上手く行かない人間にも確実に理由は存在する。
『負けに不思議の負けなし』は肝に銘じるべき言葉です。
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昨年(2023年)よりセミリタイア生活に入っており、
今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
*ビジネスに関するお問い合せは、直接ご連絡ください。
*井上耕太事務所(代表)michiamokota0421@gmail.com
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太