今日のテーマは、『市場に続く過剰レスポンスが、プラスに働く可能性は十分にある』です。
昨日の公式ブログでは、
『蝶の羽ばたきはハリケーンを起こすか??』と題して、
予想外の反応が継続中の株式市場について紹介しました。
日本ではGW真っ只中ですが、海外諸国は通常運転です。
それどころか、
今後の金融政策を占うための重要イベントが続いており、
いつも以上に、動向に注目が集まる期間となっています。
5月1日には、
FRCが破綻し、JPモルガン・チェースに買収される形で、
経営再建計画が進められることが決定、公表されました。
このこと自体、
3月のSVB破綻後、ほぼ顕在化したリスクのはずですが、
実際にイベントが起こると想像を超えて市場全体に波及。
事実、
同規模の中堅銀行では、目下、信用不安が広がっており、
業界全体として、未だ不安定な状況を脱しきれてません。
個人的には、明らかに過剰なレスポンスと感じています。
しかし、
短期的視点では『ネガティブ』に捉えられるこの反応も、
長期的視点では、逆手に取れる可能性も十分にあります。
先日も触れた通り、
今月2日ー3日で開催された、米・FOMC理事会の場で、
政策金利の利上げ幅は『+0.25%』で決着しています。
これにより、
米・政策金利の誘導目標は『5.00ー5.25%』となり、
最新の経済見通しで示した『5.10%』に到達しました。
また、
米国内の消費者物価は前月比で『+5.0%』まで減少し、
昨年6月(同+9.1%)から、9ヶ月連続で鈍化します。
さらに、
4日に開催された、ECB(欧州中央銀行)の理事会でも、
政策金利の利上げ幅は『+0.25%』に減速しています。
今回の決定を受けて、
欧州の政策金利は『3.75%』まで上昇し、この数字は、
2008年サブプライム危機が起こった際と同水準です。
つまり、こちらも『頭打ち』の可能性が高いということ。
一時期は、
来年(2024)以降になると予想された『利下げ』が、
図らずも年内終盤にスタートする可能性が出て来ました。
そして、
『折り込み済み』と考えられた流れも、実際に起これば、
『過剰レスポンス』による大反発があるかも知れません。
2023年後半の動向が今から楽しみになって来ました。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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