今日のテーマは、『株式市場で資産を増やそうとする時、私たちが認識しておくべきこと』です。

 

 

相変わらず、マーケットは不安定な状態にあります。

 

 

昨夜(日本時間)の米国市場は先週末から続落、NYダウ平均株価は前営業日比としてマイナス349.26ドルの3万7,965ドルで終えています。

 

 

2025年始、同指数(NYダウ平均株価)は4万5,000ドル付近にあったことを考慮すると、トランプ政権誕生からわずか3ヶ月で約16%も下落したことになります。

 

 

世界恐慌やサブプライム危機ほどではないにせよ、◉◉ショックと呼ばれるには十分な水準です。

 

 

この動きを受けて、昨日からの続落が懸念された日本市場でしたが、予想に反して一転の急反発。

 

 

寄り付き直後には、日経平均株価が前日終値比で2000円超上昇する場面も見られ、昨日の大幅下落をわずか1日で取り戻そうという勢いです。

 

 

それでも、今夜(日本時間)の米国の動向如何では明日以降の見通しも大きく変化するため、しばらくは一進一退という状況が続いていくものと予想しますが。

 

 

昨日の記事中では、(長期視点で資産形成に臨む)真の投資家は、株式市場の一時的なアップ・ダウンに対して『正直、どうでも良い』と考えていることを紹介しました。

 

 

もちろん、投資家である以上、日々のマーケット動向は注視しているのですが、幸いなことに、運用資産を取り崩す(換金する)必要に迫られていないため精神的に余裕を持って見ていられる。

 

 

また、(10年を超える)長期視点では株式市場が成長していくことも知っているため、過度に悲観的にならず、未来を信じて投資に臨めるというのも重要ポイントかも知れません。

 

 

そして、もう一つ、真の投資家がしっかりと認識していることがあります。

 

 

それは、株式市場では『◉◉ショック』と呼ばれる大幅下落を経験することなく、次なる上昇トレンドが生まれることはほとんど無いということ。

 

 

善・悪の問題ではなく、あらゆる物ごとに共通して、ポジティブなこととネガティブなことは表裏一体・ワンセットとして起こることが知られています。

 

 

例えば、20世紀中盤から世界の覇権を握っている米国ですが、そのきっかけとなったのは第一次世界大戦で欧州がダメージを受けたこと。

 

 

戦場とならなかった米国は国土が無傷であるのはもちろんのこと、隣人たちの争いによる戦争特需により莫大な利益を得ることが出来たのです。

 

 

同様のことは、第二次世界大戦後の日本でも起こりましたよね。

 

 

連合国に無条件降伏した日本が、なぜ敗北後20年ほどの僅かな期間で、戦勝国サイドを凌駕する経済発展を遂げることが出来たのか。

 

 

もちろん、私たちの祖父母世代が勤勉に働いたことも大きく寄与しますが、朝鮮戦争特需を抜きにして、戦後日本の爆発的な経済回復を説明できないことも事実です。

 

 

恐らく、一般投資家の大半の方々は(緩やかな?)一貫した右肩上がりを望むのでしょうが、残念ながら、現実世界においてそれはあり得ません。

 

 

株式市場で資産を増やしたいと考えるのであれば、一時的(と言っても2〜3年続くケースもある)な下落・停滞を受け入れる覚悟も間違いなく必要です。

 

 

井上耕太事務所(独立系FP事務所)

代表 井上耕太

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井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

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・個人面談【人生を変えるお金のセッション】受講者は400組を超えており(*2022年4月時点)、活動拠点・大阪のみならず、全国から面談依頼が舞い込む。

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