今日のテーマは、『果たして、人生の凡ゆる場面でポジティブ・シンキングは有効か??』です。
以前にも、同様のテーマで書いたことを記憶します。
それでも、大切なポイントなので定期的に書きます。
世間一般として、
『ポジティブ・シンキング』という言葉は無条件に、
肯定的・友好的に捉えられる傾向が強いと思います。
確かに、
『ポジティブ(前向き)』な言葉を投げ掛けられて、
嫌(ネガティブ)な気持ちになる人間は、いません。
巷には、
意識高い系の方々を対象とした自己啓発セミナーが、
溢れ返り、集団内では前向きな言葉が飛び交います。
恐らく、
その空間は、ある種の『幻想状態』が作られていて、
参加者を脳波測定すれば、快楽な状態と想像します。
しかし、
果たして、それが本当の意味で『幸福か』と言えば、
決してそうは思わず、長期的視点では不幸なことも。
実際、
根拠ない『ポジティブな言葉』は麻薬性を持つため、
現実を直視しない、『夢遊病者』を量産しています。
この辺り、非合法のドラッグを服用している方々が、
打っている最中のみ快楽に溺れている原理に等しい。
彼ら・彼女らも、きっと『快楽』は感じていますが、
それが『イケナイコト』であるのは公然の事実です。
例えば、
あなたが医者という立場だと仮定して、受診患者に、
断酒しないと、生命の危険がある人が来たとします。
ここで、
持ち前の『ポジティブ・シンキング』を発動させて、
甘い言葉をかければ、嫌われることなどありません。
むしろ、
相手(瀕死の受診患者)は好意を持つ可能性も高く、
あなたも、嫌味を言われないのでWin-Win成立です。
しかし、
ご理解の通り、その後、患者は命を落とす事になり、
それを、真の意味で『優しさ』というのか疑問です。
私自身、そうした『うわべ』だけの関係は嫌ですね。
経済的な観点でも、健康という観点でも同じことで、
現実を直視させる、厳しい言葉も時に必要なのです。
このように、
『資産形成』の実行に際して、過剰な楽観的思考は、
『リスク』が正しく認識できなくなり、危険大です。
これが、
新規クライアントさんの初回面談なら良いのですが、
その後、意識改革ないまま進まれるケースは絶望的。
面談受講後、
益々、純利益を積み上げる人(世帯)がある一方で、
ほぼ変化せず、浪費体質が抜け切らない方々もいる。
先日も述べましたが、最終的には『本人次第』です。
少し専門的になりますが、
個人であれ企業・国家であれ、財政状況の健全性は、
キャッシュフローとバランスシートで測定可能です。
先ずは、
月々(年間でも良いですが)の収入額から、着実に、
現金(利益)を残すことが出来ているかが第一段階。
そして、
残すことが出来たものが『資産』として積み上がり、
負債を除したのち『純資産』として増大しているか。
残念ながら、
大多数の会社員は『債務超過』の状態に陥っており、
その主因は、マイホーム購入が大半を占めています。
何故なら、
『持ち家プレミアム』の分、購入直後に値下がりし、
当然ながら、金融機関融資の残債はフルで残るから。
よもや、
『5000万円』クラスの資産を記載できる方々が、
貯金ゼロのフリーターに負けているとは考えません。
しかし、
現実は時として残酷で、真っ当な財政状況評価では、
前者(会社員)は後者(フリーター)に完敗します。
にも関わらず、
株式投資・不動産投資を、少し齧っただけの人間が、
『自分は、大丈夫』と酩酊状態で安心し切っている。
最終的には、自ら覚醒しなければ、解決不可能です。
先日、
60代以降を対象とした『年金』に関連した調査は、
回答した大多数の『年金依存』を浮彫りにしました。
皆さん『自分は、大丈夫』と安心しているんですね。
驚愕なのは、
退職時点(60歳以降)の資産500万円未満でも、
約4割が『老後資産に不安なし』と回答している事。
ここまで来ると、
『リスク』を感知する能力如何の話どころではなく、
完全に『おめでたい』としか形容しようありません。
常々お伝えする通り、
現実的には、あなたが退職する時点(60歳以降)、
現在価値として『5000万円』は最低限必要です。
基準を達成して、初めて『普通の生活』が送れます。
あなたは『ポジティブ』の罠に嵌ってませんか??
しっかり『現実』を直視出来ているでしょうか??
ネバーランドの住人は『大きなリスク』が伴います。
オープン開催(どなたでも参加可)資産形成セミナーは、
現時点、2022年以降の開催スケジュールが未定です。
——————————————————————–
*個人面談ご希望の方は、直接お問合せ頂けたら幸いです。
*井上耕太事務所:michiamokota0421@gmail.com
——————————————————————–
井上耕太事務所
代表 井上耕太