今日のテーマは、『2023年、幸先良いスタートを切った株式市場に思うこと』です。
新たな年が始動して、早いもので一週間が終了しました。
初動として、
少しだけ『重め』の雰囲気を醸し出していた株式市場も、
週の最終・金曜日に、米国は大きく反発して終了します。
9日、日本は祝日(成人の日)のため、株式市場は休場。
平日で、通常取引となる『米国市場』の動向如何ですが、
2週目以降、日本市場も大きく反発の可能性を残します。
好スタートの要因は、
現地時間6日に発表された、12月度の米国雇用統計で、
きちんと細分化すると、大きく『2つ』あると感じます。
1つ目は、
単純に、統計の本分である『非農業部門の就業者数』が、
前月比『22.3万人増』と、市場予測を上まわったこと。
これは、
米国内の経済循環が、市場に織り込み済みの情報よりも、
先月時点では、既に『上向いていたこと』を意味します。
そして2つ目は、
就業者数の伸びとは裏腹に、平均時給の伸びは鈍化して、
FRBによる金融引き締め長期化懸念が和らいだことです。
昨年末、
2023年以降の経済動向を、大まかに予想しましたが、
ピボット(転換点)到来の時期は早まるかも知れません。
先週末、
統計発表後、わりと大きな市場変動を目の当たりにして、
改めて、金融の世界は不思議なものだと実感しています。
一般的に、
『景気』という言葉で表現されることも多くありますが、
経済は、まさに人間の『気』によって支配されています。
実際、
昨日と今日で世界は実質的に大きく変化していませんが、
1つの情報が出るだけで、評価は全く違ったものになる。
この世界では、
意外にも、広く知られていない事実ですが、真の意味で、
『プロフェッショナル』と呼べる人物は、存在しません。
その証拠に、
自称『プロフェッショナル』を名乗る方々の運用成績を、
アマチュアが打ち負かすことがかなりの確率起こります。
*プロフェッショナル対アマチュアの運用成績の勝率は、
試行回数が増すほど『50対50』に収斂していきます。
*そして、現実は更に『皮肉な結末』が待ち受けており、
運用コスト(報酬)の分だけ、常にプロが敗北します。
冷静に考えれば分かりますが、そのような世界(*)は、
金融以外の業界には、地球上どこにも存在していません。
*私が、藤井聡太プロと対局して万一に勝利を収めたり、
大谷翔平投手からホームランを放つ確率はない訳です。
どこまで行っても、ふわふわと浮いて、実体のない世界。
ただ、
『身の丈』を理解する者のみ、勝利とまでは行かずとも、
『好成績』を収められる世界と、改めて実感しています。
オーバーコンフィデンスには、くれぐれもご注意下さい。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
*ビジネスに関するお問い合せは、直接ご連絡ください。
*井上耕太事務所(代表)michiamokota0421@gmail.com
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太