今日のテーマは、『投資信託ランキングは、あなたの資産形成にメリットを与えるか??』です。
本当に少しずつですが、
各種NISA、iDeCo(確定拠出年金)の制度拡充に伴い、
日本国民が、『投資』に触れる機会も増加してきました。
所属企業が提供している『年金制度』を含めて考えると、
読者の方々も、何かしら『投資』の類は実行中ですよね。
一昔前、
と言っても10年前か、2000年代前半ごろであれば、
『資産形成:投資』は、限られた人間だけのものでした。
それが、
『公的年金システム』の財政状況が年々悪化するにつれ、
日本政府も自助努力での準備を奨励するようになります。
結果、
2022年現在では、日本国民全体としても一定割合が、
自らアクションし、『資産形成』を実行し始めています。
その中で、
一般の方々も、自ら『投資対象』を選択する必要性から、
『投資信託ランキング』を参考にする人も多いですよね。
特定期間の運用利回り、ボラティリティ(変動幅・率)、
手数料率、出来高(取引量)、シャープレシオ等の指標。
実に、様々な切り口で『ランキング』が作られています。
なぜ、
様々な切り口(パラメータ)で作られているかと言うと、
金融機関のプロモーションの為、が最も大きな理由です。
考えてみれば自然で、
金融機関は、自社で取り扱いある金融商品の販促のため、
都合の良い切り口を採用してランキング作成するのです。
*上記で『取り扱う』と表現したのは、国内金融機関は、
自らファンドを組成することが極端に少ないからです。
*大半は、海外の優秀な(?)マザーファンドを卸して、
捏ね直してから『ベビーファンド』として販売します。
話を戻すと、
様々な切り口(パラメータ)でランキング作成した結果、
世の中には多数の『優秀ファンド』が溢れ返っています。
さながら、
1つの競技にも関わらず、管轄する団体が複数あるため、
『世界チャンピオン』が乱立しているボクシングのよう。
井上尚弥選手のように、団体を統一するチャンピオンが、
『投資業界』にも、現れてくれたら良いと思うのですが。
果たして、
一般投資家のバイブル(?)と化しているランキングは、
あなたの『資産形成』に利益提供してくれるでしょうか。
結論からお伝えするとほぼ『効果無し』と考えています。
昨日も少しだけ触れた通り、ランダム・ウォーク仮説は、
ファンド、個別銘柄、各種の指数に至るまで該当します。
つまり、
市場の凡ゆる対象は、『過去実績』等の要因に関係なく、
将来については『ランダム・ウォーク』し続けるのです。
確かに、
人間の心情的には、直近『運用成績』の良かった対象は、
これから将来的にも、良い成績を叩き出しそうですよね。
しかし、
市況に関わらず、利益追求のヘッジファンドの世界でも、
4年連続で上位成績を誇るものは全体『1%未満』です。
これが、他の業界(金融以外)と異なるポイントですね。
例えば、
学生時代の『学業成績』であれば、1年時点の優秀者が、
翌年の2年次、最下位グループに属する事はありません。
同様に、
社会人になってからも、支店で営業成績トップの人間が、
いきなり、成績不振に陥り、落ちこぼれる可能性も低い。
しかし、
こと『金融』という世界は、歪みを出し抜く戦略の場合、
そのような異常事態(?)が、日常的に起こっています。
多くの方々は、
資産形成(投資)という分野で、成功したいと考える時、
優秀な銘柄を見抜く『千里眼』が必要なのだと考えます。
しかし、それは、私見で『見当違い』だと感じています。
むしろ、大切なのは選択した投資対象の『使い方』です。
解答を述べることは控えますが、ヒントは示しています。
オープン形式(どなたでも参加可能)の主催セミナーを、
対面・オンライン開催ともに、先月から再開しています。
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