今日のテーマは、『パーティー開始時間の遅れを、素直に喜べる人が資産形成に成功する』です。
世界市場が、パーティーの開始直前で足踏みしています。
実際、
NYダウ平均株価は先月(3月)に最高値更新したものの、
4万ドルに肉薄した数字は、現在3万8000ドル前後。
同時期、
日経平均株価も、バブル期の最高値更新に沸きましたが、
4月中旬以降は再びその数字を割り込む日々を送ります。
基本的に、
経済・金融は、様々な要因が複雑に絡み合っているため、
足踏みしている要因を簡単に特定することは出来ません。
ただ、
1つの要因としてFRB(米連邦準備制度理事会)による、
利下げの決定が遅れることは大きく関係すると考えます。
当初、
それは2024年前半での実行が予測されていましたが、
一転、ここにきて開始の合図の兆候すらなくなっている。
もちろん、
パーティーの開始が無期限延期されることはないですが、
準備完了しているにも関わらず、お預け状態と言えます。
今月16日、
パウエル議長は会見の席上、インフレ統計が堅調な内は、
政策金利の『利下げ』への転換時期が遅れることを明言。
奇しくも、
覇権国・米国において底堅い経済統計がアダとなる形で、
更なる上昇相場の開始も遅れているというのが現状です。
果たして、あなたはこの状況を歓迎できるのでしょうか。
私自身、遅延を好意的に捉えおり正直ほっとしています。
何故なら、
経済情勢不安から直近の下落が開始した2021年以降、
世界全体のマーケットが燻っていた期間はおよそ3年弱。
資産形成とは、
原則、低迷期に仕込んだ資産が上昇相場で開花するため、
一般的に嫌悪されるそれ(低迷期)は避けて通れません。
むしろ、
資産を増大させるためには必要不可欠なものなのですが、
3年に満たない期間では期待リターンも確実に下振れる。
反対に、
開始時期が遅れても中期的なピーク値は下落しないため、
5年先を目処としたNYダウ5万ドル時代は確実に来る。
確かに、
一般の投資家であれば、対象は何であれ購入した資産が、
その後、直ぐに上昇に転じるほうが嬉しく感じますよね。
しかし、
人生全体を見据えて資産形成する長期投資家の視点では、
それでは、目視することの出来ない利益損失が生じます。
現在の市場の燻り、開始時間の遅れを素直に喜べるのか。
それ如何により、あなた自身のセンスが問われています。
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昨年(2023年)よりセミリタイア生活に入っており、
今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太