今日のテーマは、『異次元レベルの円安を経て、日本に古き良き時代は再来するか??』です。
日本円視点で、為替が安い水準に止まり続けていますね。
9月7日現在は『1米ドル=147円台半ば』で推移中。
数ヶ月前であれば、
欧米の政策金利上昇がピークアウトすることを見据えて、
円高水準への回帰予想が、市場でも多数派を占めました。
しかし、
それが実現することなく、1年前とほぼ同じ水準に停滞、
直近では、更なる円安進展へ見通しの修正が相次ぎます。
実際、
米・投資銀行大手ゴールドマンサックスは、今後半年で、
『1米ドル=155円』の水準まで円安進行すると予測。
物価を考慮した、
実質金利差は、日米間でしばらく縮小する目処は立たず、
昨年付けた直近最安値(*)を突破する見方を強めます。
(*1米ドル=151円94銭。10月21日に記録。)
相変わらず、
日本政府は口先で介入の可能性を匂わせ続けていますが、
手札のバレたポーカーでは、誰もその言葉を信じません。
抑止力を失う今、
日本円の為替動向は、操縦の効かなくない帆船に等しく、
その行き先は、完全に風任せという状況に陥っています。
先月末の記事でも、
『異次元の円安』との見方が多数派を占める為替水準が、
これからの時代、常態化する可能性について触れました。
残念ながら、現状はその予言(?)通りとなっています。
直近では、
今月19日ー20日開催の米・金融政策決定会合の中で、
政策金利の利上げが実行されるか否かが1つの焦点です。
この時、
市場の予測通り金利が『0.25%』引き上げられるのか、
若しくは、利上げ幅が増加するサプライズが起こるのか。
年内残3回となるFOMCからも、暫くは目が離せません。
理屈上は、
来年以降、欧米が利下げに転じた際、金利差も縮小して、
為替水準も『円高方向』に回帰することが予想されます。
しかし、
現実世界が、理屈通りには進まないことは世の常であり、
実際にどのような動きをするかは、誰にも分かりません。
私見では、
多くの人が幻想・空想に耽りがちな『古き良き時代』は、
再び訪れないことを前提にした方が良いと考えています。
物ごとを楽観的に捉え過ぎるのは、愚者の特徴ですから。
先ずは、フラットな視点で現実を直視することから始め、
冷静に、建設的な対策を講じることが得策だと考えます。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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代表 井上耕太