今日のテーマは、『金持ち父さんの投資ガイドは、全ての人のバイブルとなり得るか??』です。
ロバート・キヨサキ著の金持ち父さんシリーズと言えば、
言わずと知れた世界的ベストセラーであり、不屈の名著。
確かに、
MLM(ネットワークビジネス)を推奨するものもある為、
一般的には怪しい印象を持つ方がいることも理解します。
しかし、
その汚点(?)を差し引くと『お金』のテーマについて、
一般の方々が、真剣に考える最初のステップに最適です。
ただし、
それは、ロバート・キヨサキ氏が『お金持ち』になった、
不動産投資を奨励するというような狭義ではありません。
実際、私自身は『不動産投資』を主戦場としていません。
先ほどの言葉の真意は、
人生の重要テーマ『お金』について真正面から向き合い、
資産形成を活用したライフプランを実行するということ。
もしも、
『金持ち父さん』シリーズを未だ読まれていない方々は、
機会を見つけて基本版から読破することをお勧めします。
ここまで、
長々と『前置き』を展開してきましたが、私はあくまで、
肯定派だというスタンスを明示した上で問題提起します。
それは、
前・後編2巻に分かれた『投資ガイド』の中にあります。
私自身、
該当する書籍は20代前半で読破していますが、その際、
感じた違和感を、未だに拭きれない点が1つあるのです。
それが、
金持ち父さん(親友マイクの父親)にアドバイスされた、
金持ちの条件で『平均的な投資家をやめる』というもの。
この記述が正しいかと言えば、勿論、間違いありません。
しかし、
それは『世の中誰しも』が対象でなく、前提条件として、
あなたが『ビリオネア』を目標とする場合に限られます。
現行の為替レートで、約1400億円の巨額資産ですね。
2023年現在、
保有資産が1億円超の人間が『2%』しかいない日本で、
99%(ほぼ100%)の人々に関係ないと分かります。
『投資ガイド』の中で、
先ほどご紹介した『平均的な投資家』という言葉が示す、
明確な基準値は、記述されてなかったと記憶しています。
それでも、
著者であるロバート・キヨサキ氏の語り口から推測して、
年率10ー15%の運用成績は『平均的な投資家』です。
実際に、
この程度(?)の運用成績では、一般的な立場の人々が、
一代で『ビリオネア』を達成することは不可能でしょう。
しかし、
インサイダー(合法的に得る内部情報)にアクセスする、
著者が推奨している投資方法も、一般人には無意味です。
断言しましょう。
保有資産が『1億円』に満たない一般的な投資家ならば、
『平均的な投資家:年率10%運用』を目指すべきです。
より正確に表現するなら、それしか目指してはいけない。
確かに、
『宝くじ』に代表されるようなギャンブル的手法により、
億単位の纏ったお金を手にする事例は世の中にあります。
ただ、それを『資産形成』と言わない事はご存知の通り。
自らが目指すべき姿勢や、到達目標を見誤らないことも、
『資産形成』を実行する上で、重要なテーマと考えます。
『投資ガイド』は、万人共通のバイブルになり得ません。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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*井上耕太事務所(代表)michiamokota0421@gmail.com
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太