今日のテーマは、『多くの日本人が見落とす、年収400万円台に慣れてしまうことの危険性』です。
今週半ば、
『年収400万円台の日本人は茹でガエル化』と題して、
大半の日本人が見落としているリスクをご紹介しました。
冷静に考えると、
国家として自由競争の『資本主義経済』を標榜しながら、
30年以上、平均年収が変わらないのは異次元状態です。
そして、
停滞しつづけている『年収400万円台』という水準は、
生かさず殺さず、奴隷化していくにはちょうど良い数字。
先日も話した通り、
その収入水準では日常生活を何とか営むことが出来ても、
人生の半ばで『経済的自由』を実現するのは不可能です。
常々、
私は、独立相談に来られる方に対して、最低水準として、
開業初年から年収500万を円稼ぐように伝えています。
大切なことなので繰り返しますが、これは最低水準です。
会社員と事業主とでは、税制的な優遇が異なりますから、
後者の500万円は、前者の700万円ほどに相当する。
仮に、
東京・大阪近郊の大都市圏で生活することを考えるなら、
健康で文化的な生活を送るための最低ラインと感じます。
もちろん、
会社員としての『年収400万円台』やそれに相当する、
事業家としての『年収300万円台』でも生きられます。
一般的に、
事業家の生存率は1年間:50%という数字から始まり、
3年間:10%、10年間:約1%と推移していきます。
ですので、
『年収300万円台』でも事業を継続していけるのなら、
一般人レベルを基準に考えると、凄いことだと言えます。
しかし、それは潜在的に大きな『リスク』も孕んでいる。
何故なら、
年収300万円(会社員の400万円)を続けることで、
その働き方が染み付き、上のレベルに行けなくなるから。
当然ですが、
年収300万円台(会社員の400万円台)の働き方と、
年収1000万円のそれ(働き方)は大きく異なります。
そして、
年収300万円台の人間が、今の水準の『3倍』働けば、
年収1000万円を実現するというものでもありません。
理由は明快で、
時間は誰しも平等に『24時間』しか与えられないので、
そもそも、今の『3倍』働くことなど実質不可能だから。
両者は、
同じ時代、同じ日本という国家で時を過ごしていながら、
全くの『パラレル・ワールド』に生きていると言えます。
このように、
『茹でガエル化』してしまうことのリスク(弊害)とは、
個々人レベルで、何気ない日常生活の中にも潜んでいる。
『負のスパイラル』を脱出するためには、自らが気付き、
強い意志を持って、行動・意識改革するしかありません。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太