今日のテーマは、『天才の言葉に衝撃を受けながら、私が投資スタンスを変更しない理由』です。
年の瀬迫るこの時期は、いつも一年の振り返りをします。
果たして年始に立てた計画・目標は実行・実現できたか。
年内残りわずかな日数ながら、やり残したことはないか。
一つの区切りとして、何を今年の仕事として仕上げたら、
気持ち良く新年を迎えてスタート・ダッシュが切れるか。
もちろん、
プライベートな事柄についても思いを巡らせるのですが、
投資の振り返り・反省も必ず実行するようにしています。
そんな中、
ふと、今年の一番と言っても過言ではない衝撃を受けた、
行動経済学の天才カーネマンの言葉を思い出しています。
言わずと知れた、ノーベル経済学賞受賞の天才学者です。
要約して紹介すると、
誰しも、最も効率的に資産運用することを目指すならば、
ある程度のリスクを許容して踏み込まなければならない。
即ち、
あまり『リスク回避』という項目に重点を置き過ぎると、
得られる可能性がある『リターン』を失うことに繋がる。
恐らく、
投資経験が浅いか、全く無い人たち(素人レベル)ほど、
この言葉を表面的に捉えて『当然』と受け取ってしまい、
奥深くに潜んでいる本質まで理解することが出来ません。
反対に、
十分な経済的基盤を築き、豊富な投資経験を持つ人ほど、
自らの判断・行動を省みて、気付きがあると想像します。
私自身、
常々、この公式ブログを通じて、資産形成に臨む際には、
最重要項目を『再現性』に設定すると発信してきました。
これは、
もちろん、全くリスクを取らないことを意味しませんが、
大別してリスク回避に分類されるスタンスと自認します。
例えば、
今年(2024年)スタートの新NISA制度を活用して、
成長投資枠で組む個別銘柄ポートフォリオが典型的です。
予め断ると、
テンバガー(10梅銘柄)発掘のつもりはハナからなく、
時価総額2000億円超で金融アナリストがへばり付く、
日本版『ブルー・チップ銘柄』のみで構成をしています。
現時点として、
キャピタル視点の運用成績は丁度1%のマイナスですが、
代わりに(?)年率約4%の配当権を順次獲得している。
原則として、
選定した銘柄は今後も変更せず10年間継続的に購入し、
最終的には『年間30万円』ほどの配当収入を得る目標。
それを元手の一部に、毎年国内旅行をしたいと考えます。
選定段階では、
事業成績・財務基盤が盤石な企業をセレクトしている為、
中長期的にはキャピタルゲインも得られると考えますが。
しかし、
私にとっては『良手』と考えられる安定的なこの戦略も、
ポジティブに評価できない人たちがいることも事実です。
具体的には、
運用原資を1000万円未満しか持たないにも関わらず、
僅か10年かそれ未満で経済的自由の実現を目指す人々。
その方々には、
目標の未達がほぼ100%確定している私のスタンスは、
採用し得ない(すべきではない?)方法となるでしょう。
ただ、
私自身はと言えば、もしゼロから始めることになっても、
同様の方法、再現性を最も重視した安定戦略を取ります。
何故なら、
目標実現に向けて根気強く努力できる性格と自負する為、
一度決めたことは20年スパンで取組む覚悟があるから。
確実に到達できる道があるなら、再びそれを選択します。
もしかしたら、
保有資産全体に占める『5%未満ルール』は遵守しつつ、
暗号資産等のギャンブルも一部実行するかもですが(笑)
古今東西、
巷に溢れる『うまい話』に釣られて漂流し続ける人々が、
絶対に『到達することが出来ない場所』が存在している。
天才経済学者ダニエル・カーネマンの言葉は真理ですが、
私自身はこれからもスタンスの変更を予定していません。
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昨年(2023年)よりセミリタイア生活に入っており、
今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太