今日のテーマは、『あなたは、【スカイカーシェア破産申請】問題を見抜けますか??』です。
巷を騒がせている、『あの問題』について書こうと思います。
高級車カーシェア・サービスを手掛けている、
『SKY CAR SHARE』運営グループ4社が、
近日中に破産申請する見込みが強まりました。
同時に、
投資家(?)と言われる『約30人』の方々とも、トラブルを抱えています。
皆さん、全体概要をご存知でしょうか??
簡単に、話を整理させて頂きますね。
前述『投資家』と表記した方々の多くは『会社員』で、
彼ら・彼女らは『与信』を活用して、先ず『高級車』を購入します。
この時点で、投資家(?)の方々には、
『自動車ローン』が残るだけですよね。
月額『数万円』から『数十万円』のローンを背負う訳ですから、
この時点では、投資家(?)にまったく『旨味』はありません。
増して、
自らが購入した『高級車』自体も、運営サイドに預ける形なので、
実質的な『所有資産』は何も無く、『借金』だけを背負うのです。
『誰が、そんな馬鹿な話に引っ掛かるんだ??』と思いますよね(笑)
しかし、
同社が投資家(?)の方々に約束していた事は、
大きく、次に挙げる2つのポイントがあります。
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①投資元本(この場合、車体購入価格)に対して、
『月利5%』もの高額配当を分配していくこと。
②『高級車』購入時、どのような名目か分かりませんが、
『数十万円』規模のキャッシュバックも確約している。
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いかがでしょうか??
この『2条件』が付いた途端、揺らぎ始める方々はいませんか??(笑)
まさに、今回、この案件を手掛けた運営会社も、
そういった『カモ』を探していたと推測します。
予め断っておくと、
話題といて取り上げている『スカイカーシェア問題』は、
一般的に、『詐欺行為』であるとは分類されていません。
あくまで、
『収益性』を見込んで、『事業』を手掛けていた同社が、
『経営難』によって、破産申請する見込みが高まった話。
なので、
同社の破産により、借金を抱える抱える投資家(?)が、
法的に救済されるかは、非常に微妙なラインと考えます。
繰り返しますが、
社会的にオフィシャルな見解としては、あくまで、
『事業が上手くいかなかった』という話なのです。
しかし、
先ほどから(?)を付けて表現する『投資家』の方々が、
少しだけ賢かったら、被害を防ぐことができた案件です。
『営業トーク』も、おおよそ推測できますね。
先ほど、
会社・投資家間の約束として『月利5%ルール』をご紹介しましたが、
賢明な読者の皆さんは、『年率60%』と即座に変換されるでしょう。
この時点で、まず有り得ませんね(笑)
いや、
当初は、この『配当(?)』も支払われるので嘘では無いですが、
『継続制があるのか??』と問われれば、大きな疑問が残ります。
恐らく、
その『5%配当』をもとに『ローン返済』を提案することで、
『手出し無しで高級車が購入できる』と言われたのでしょう。
もしかしたら、
『不動産投資感覚で』等の喧伝で、少し噛み砕いて、
会社員に響く言葉で、煽られた可能性もありますね。
単純計算、
『20ヶ月』で投資元本は回収できることになりますから、
投資家(?)が配当(?)を順当に貯蓄する仮定において、
2年間経たずして、『不労所得』に完全回収期に入ります。
約束②の『キャッシュバック』システムは、大きな意味は無いですが、
恐らく『契約してくれたことの御礼です』程度のことだと推測します。
もしも、この話が実現するとしたら、
まさに、経済界の『桃源郷』ですね(笑)
しかし、
皆さんもご存知の通り、『現実世界』はそこまで甘く無いのです。
これまで、
過去に、何度も『ポンジ・スキーム』の話題を取り上げましたが、
今回も、残念ながら、それと同類の話題であると認識しています。
当然の話、
『元本保証』された上で、『月利5%(年率60%)』確約で、
出資金が運用されるスキームなど、この世界には存在しません。
上記の言葉は、とても大切なので覚えておいて下さい。
ただ、
少しだけ形が変えられて、『応用問題』が出てきた途端、
多くの方々が、簡単に引っ掛けられてしまうんですよね(笑)
学生時代の『数学問題集』の構成は、大人になった将来に、
『詐欺被害防止』の警鐘を鳴らしていたのかも知れません。
前半でも書きましたが、
『スカイ・カーシェア問題』は、『破産申請』が話題になっており、
同社関連の報道では、『詐欺』という言葉はどこにも出て来ません。
前述した、
『ポンジ・スキーム』は完全なる『犯罪行為』と定義されますが、
今回の事案は、厳密に言えば、これに該当していないんですよね。
ここが、この話の『ミソ』です。
恐らく、
今後、投資家に所有権のある『高級車』を返還しない等なければ、
今回の件について、運営会社から『逮捕者』など出ないでしょう。
最近の詐欺行為は、とても『巧妙』になっていて、
『合法』とのライン、スレスレで行われています。
恐らく、
『破産申請』も、事業スタート当初からの『計画倒産』ですが、
それを実証するものも無ければ、『違法性』を証明できません。
あくまで、『読みが甘かったんですね』で終わる話です。
あなたは、そこまできちんと見抜けているでしょうか??
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