今日のテーマは、『日本人が捨て去るべきは、物価上昇を特別なイベントと見做す価値観』です。
直近数年間、
特に、コロナ・ショックが起きて以降の2、3年のうち、
凡ゆる面で私たち日本人の生活コストは増大しています。
私自身、
日常でコンビニ利用することがない生活スタイルですが、
久々に足を運ぶと、自らが想定していたものと比較して、
陳列された商品の実売価格とのギャップに驚かされます。
ペットボトル飲料は今や200円に迫る勢いなんですね。
某・無印良品では、
数年前まで約1000円で購入していた某コーヒー豆が、
来週の半ばからは1650円に価格改定されるのだとか。
報道を見て、
改訂前に購入しておくためグランフロントに足を運ぶと、
既に、現行価格が1390円まで上昇していました(笑)
知らぬ間に、凡ゆるモノの値段が急激に上がっています。
このように、
世界的円安が後押しする形でコストが増大した3年間は、
日本人にも物価上昇の概念を深く刻む期間となりました。
それでは、これは特別なイベントと言えるのでしょうか。
私たちは、価値観のアップデートが必要かも知れません。
例えば、
少しだけ、話が飛躍するように感じるかも知れませんが、
米国市場の代表指数・NYダウ平均は2020年初時点、
29,000米ドル前後という水準で推移をしていました。
それが、
昨日の終値では4万1,622ドルと過去最高値を更新し、
数値として140%を超える水準にまで到達しています。
その理由は、
世界に生み出された価値が増大したとも考えられますが、
明らかにこの期間で起こった貨幣価値の減少が主因です。
恐らく、
一般の方々の大半は『インフレーション』という現象を、
『物価が上昇すること』と間違って認識していますよね。
しかし、
言葉の正しい解釈は『貨幣価値が下落すること』であり、
その結果として『物価が上昇したように感じる』のです。
そして、
『失われた30年』を通して日本人が忘れていることは、
資本主義はインフレが前提条件にある経済システムの事。
つまり、
私たちは緩やかに貨幣価値が減少する世界に生きており、
その世界で投資を放棄することは完全な負けゲームです。
仮に、
物価が上昇したとしても(そのように映ったとしても)、
それ以上に保有資産が増大していれば問題はありません。
10年の時を経て、
経済が正常化されつつある今、私たちに求められるのは、
貨幣価値は緩やかに減少するという前提を認識すること。
大本のルール認識を間違うと、正しい行動は取れません。
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昨年(2023年)よりセミリタイア生活に入っており、
今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
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