【聖域】に足を踏み入れた人間は、容赦なく葬られていく。

今日のテーマは、『聖域に足を踏み入れた人間は、容赦なく葬られていく』です。

 

 

凡ゆる物事同様、金融の分野にも『聖域』は存在します。

 

 

『税金』というテーマも、間違いなく、その1つですね。

 

 

本日(7月14日)付、

 

 

金融庁は、外資系大手・マニュライフ生命保険に対して

保険業法に基く『業務改善命令』を出すと公表しました。

 

 

一般的には、『行政処分』と表現される極めて重い措置。

 

 

対象取引は、

 

 

主に中小企業経営者をターゲットとして販売されていた、

通称『節税保険』と呼ばれる、大人気(バカ売れ)商品。

 

 

簡単に説明すると、

 

 

契約初期の『解約返戻金』が少ない時期に名義変更して、

返戻金受取時は『一時所得』として処理を勧めるプラン。

 

 

経営者は理解できますが、

 

 

返戻金受取(経営者本人)時の税負担軽減効果に加えて、

支払い保険料も損金算入出来るという『優れもの』です。

 

 

商品自体は、

 

 

旧経営陣が設計・開発を主導、顧客ニーズを的確に掴み、

組織を挙げての販促の甲斐もあり、爆発的に売れました。

 

 

ここで断っておくと、

 

 

対象となる『節税保険』は認可を受けて販売されており、

(表面上は)商品自体が問題視された訳ではありません。

 

 

あくまで、

 

 

行政処分対象とされたのは、その販売方法・スタンスで、

保険の目的を逸脱した、節税第一義とする募集方法です。

 

 

*定義上、保険の目的は『リスク・ヘッジ』とされます。

 

 

冒頭お伝えしましたが、税金は間違いなく『聖域』です。

 

 

その理由は簡単で、

 

 

現場レベルで、徴収係を担当する職員はただの犬ですが、

『国家』という最高権力における、収入そのものだから。

 

 

今回、

 

 

マニュライフ生命保険は、社会通念上の節度を逸脱して、

そこに真っ向勝負を挑んでしまい、聖域を荒らしました。

 

 

あまりにも、『費用対効果』として分のわるい戦いです。

 

 

この事例に限らず同様の『見せしめ』は度々起こります。

 

 

以前、

 

 

『資産形成』を成功に導く、1つの重要ポイントとして、

『税金』というテーマの合法的解決について書きました。

 

 

それを理解する身として考えた時、このような出来事は、

少なからず、『息苦しさ』を感じてしまうイベントです。

 

 

それも含めて、総合的に判断して、意識する必要がある。

 

 

何ごとも理屈通りにならない事こそ、世の中の真理です。

 

 

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井上耕太事務所

代表 井上耕太

ABOUTこの記事をかいた人

井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

【活動実績】
・個人面談【人生を変えるお金のセッション】受講者は400組を超えており(*2022年4月時点)、活動拠点・大阪のみならず、全国から面談依頼が舞い込む。

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