今日のテーマは、『欧米に襲いかかる悪魔は、時間差で日本にやって来る』です。
ご存知の通り、
目下、欧米はじめ西側諸国にインフレが襲い掛かります。
以前から説明する通り、
FRB、ECBが並行して推し進める政策金利『利上げ』も、
前述のインフレを抑制することが最大の目的と言えます。
特に、
欧州を襲うそれ(インフレ)は、約40年ぶりの水準で、
図らずも、『歴史的イベント』になりつつありますよね。
某民間調査では、
日本においても、現時点で『物価上昇』を実感する人は、
国民全体の『90%』に匹敵するという数字も出ている。
しかし、
大多数の日本人が『厳しい』と実感しているインフレも、
欧米のそれと比較すると、まだまだなのかも知れません。
欧米諸国でも、
巷で、生活コストの節約情報(特売情報)が人気を博し、
固定費の削減交渉術なるものも紹介されているのだとか。
*米国では、サブスク等の利用料も現実に一律ではなく、
自らの交渉により引き下げられる事例もあるようです。
国民の努力の結果、今や、食料品購入量全体の50%が、
『特売品』として購入されているというデータすらある。
それだけ、欧州を襲う『インフレ』が深刻だということ。
それにしても、
なぜ食料自給率100%に近い(超える)欧米において、
『食料品』というものが物価上昇するのでしょうか??
それには、
人々の節約志向を受けて、家庭での調理回数の高まりが、
間接的に影響を与えているという、皮肉な説があります。
社会全体の物価上昇により、
生活コストを抑制することを目的にスタートした自炊が、
商品流通のサプライチェーン混乱に拍車を掛けていると。
その結果、
『食料品』を対象とした需給バランスは、さらに崩れて、
これまで以上のインフレを巻き起こすという考え方です。
金融の世界には、
南米の蝶の羽ばたきが、米国でハリケーンへと発展する、
『バタフライ効果』なる理論・考え方が存在しています。
今回の事例では、
米・テキサスの蝶の羽ばたきが、そのままテキサス内で、
ハリケーンの前兆となっているような皮肉さがあります。
一般的に、
景気後退局面において、これまでも現れて来たとされる、
『リップスティック効果』なるものも、興味深いですね。
これは、
リセッション(景気後退)時、日常的に倹約する替わり、
人々は『細やかな贅沢』を楽しむ傾向があるというもの。
実際、
その傾向は、すでに米国・欧州では現れているとされて、
家計に影響を与えない水準の嗜好品販売は伸びています。
これは、
世の中を襲う悪魔(インフレ)が、簡単には過ぎ去らず、
長期的な付き合いになるだろう事への覚悟とも取れます。
この悪魔は、海を越えて、日本までやって来るのか??
インフレ(物価上昇)の本番はこれからかも知れません。
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