今日のテーマは、『私たちに突き付けられる、資産形成の真理が示す不都合な真実』です。
私は常々、
資産形成を実行していく上で、最重要資産となるものは、
運用期間を確保する意味の『時間』とお伝えしています。
実際、
私自身も実践する、再現性を重視した投資戦略において、
ミニマムで10年間、可能なら20年間の確保が理想的。
必然、
20〜30代で始動した方々は人生半ばでゴールを迎え、
良くも悪くも世間一般とは異なる世界で生活しています。
反対に、
スタートが遅れて、50代、60代からの始動となると、
目標に到達するのは良くて70代以降か、未達に終わる。
人生において、
資産形成に必要な『20年』をどこで確保するかにより、
その先に広がる人生の可能性が分岐することになります。
では、なぜ最重要資産に『時間』を挙げるのでしょうか。
理由は大きく2つあります。
1つは、時間をかけて継続的に資金投入していくことで、
資産の高値掴みを避けて、平準化することが出来るから。
また、
最低10年間以上の時間をかけて投資に臨むことにより、
世界全体の経済循環も1サイクルする可能性が高くなり、
利益を得る意味での勝率も、限りなく100%に近付く。
世の中には、
株式等の伝統資産のほか投資対象は無限に存在しますが、
何れにせよ、単年勝負をする人はギャンブルと言えます。
そして、
一般投資家が時間を必要とするもう一つの大きな理由は、
それ無しに運用原資が大きくならないというそもそも論。
例えば、
一昔前に流行した『FIRE』の概念では算出の根拠として、
『年率4ー5%』の運用リターンが採用されていました。
私自身、この数字(年率4ー5%)は妥当と見ています。
もしも、
保有する金融資産が『1億円』を超えてくる水準ならば、
資金を一括で投入して完結する方法も選択肢に入ります。
しかし、
恐らく、大半の方々はその水準には大きく未達となる為、
継続投資により、運用原資を積み上げるほかないのです。
冷静に考えれば分かります。
仮に、原資が1000万円『しか』確保できない状況で、
年率5%運用を実現しても生まれる利子は年間50万円。
単純計算、
月額で『約4万円』の収入アップにしかなりませんから、
会社員の小遣いに余裕が出るほどの効果しかありません。
増して、
運用原資が『100万円』ほどの規模しかない場合には、
利子は年間5万円に留まるため、小遣いにすらならない。
運良く、
それ(運用原資100万円)を倍増することが出来ても、
人生全体に与える経済的な影響は皆無に等しいでしょう。
1つの基準として、
『経済的自由』を最終到達点に定めたときの資産形成は、
資産運用額が『1億円』を超えてから意味を持ち始める。
だからこそ、一般の方々がその水準を突破する意味でも、
ミニマム10年以上の時間をかけて望む必要があります。
——————————————————————–
昨年(2023年)よりセミリタイア生活に入っており、
今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
*ビジネスに関するお問い合せは、直接ご連絡ください。
*井上耕太事務所(代表)michiamokota0421@gmail.com
——————————————————————–
井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太