今日のテーマは、『投資詐欺がなくならない理由は、宝くじ購入者がゼロにならない理由に等しい』です。
令和に入り、投資詐欺の相談件数は増加傾向にあります。
実際、
令和3年度、国民生活センターに寄せられた相談件数は、
FX(外国為替)取引に限定しても3000件を超えます。
この数字は、わずか5年前と比較しても5倍超の値です。
SNS等の普及により、
仕掛けるサイドの情報発信のハードルが下がったことで、
カモ(情報弱者)へのアプローチも格段に容易になった。
そのような環境変化も、相談件数増加の1つの要因です。
予め断ると、
この手の話において、仕掛ける(騙す)サイドの人間が、
大前提として『悪』であることは間違いないと考えます。
しかし、
騙されたサイドの人間が100%『被害者』かと言えば、
私自身『決してそうとは言い切れない』と感じています。
FX(外国為替)取引でも、暗号資産(仮想通貨)でも。
そのものを取引する場合も、レバレッジを掛ける場合も、
デリバティブ(派生商品)も、架空取引だったとしても。
概して、
投資詐欺(結果的にそうなるものも含めて)なるものは、
摂理を逸脱した『法外なリターン』を謳うことが常です。
例えば、
投資対象は何でも良いですが、預け入れた金額に対して、
『月利10%』を謳っているケースがあるとしましょう。
これは、
年利に換算して『120%』であり、預け入れた資金が、
わずか1年間で『2倍超』になることを意味しています。
もしも、
この手法に再現性があり、参加者全員が実現するならば、
その取引に世界中の資金が殺到することになるはずです。
しかし、
現実には『そうなって(殺到して)いない』わけであり、
一旦立ち止まって冷静に考えを巡らせる必要があります。
それを超えるもの、
例えば『日利2−3%』といった馬鹿げた数値目標など、
『絶対に』達成することが出来ないことは自明の理です。
話を戻すと、
投資詐欺が、格付の高い債券金利レベルの『年4%』等、
堅実な数字(利回り目標)で募集される事はありません。
何故なら、
その程度(?)では、金融リテラシーの欠如したカモを、
引き寄せるために必要な『麻薬性』が不足しているから。
彼ら・彼女らは、
田舎のコンビニ前に、害虫駆除を目的に設置されている、
ネオンライト張りのギラギラ感に誘き寄せられるのです。
私自身、
現在、理由あって『セミリタイア生活』を謳歌しますが、
それを達成するまでに『16年間』の時間を要しました。
恐らく、
ギャンブルに当たって、成金になった人たちから見れば、
『時間がかかり過ぎだ』と罵られ、笑われてしまいます。
しかし、
仮に、今から『ゼロ』の状態に戻ってしまったとしても、
私は同じ行動を選択して、再び経済的自由を実現します。
何故ならそれが『本質』であることを理解しているから。
世の中、大半の方々が『麻薬性』ばかり追い求めている。
これからの時代も、『投資詐欺』がなくならない理由は、
『宝くじ購入者』がゼロにならない理由と全く同等です。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太