今日のテーマは、『あなたは、赤信号みんなで渡ればの精神で生きてませんか??』です。
先日、理由あって大衆系居酒屋に行った時のこと。
隣で語らい合う会社員の会話が聞こえて来ました。
どうやら、テーマは『マイホーム購入』について。
どういう思考回路か理解できませんが、それぞれ、
自らの『経済的窮状』を自慢し合っているのです。
『嫁さんの意見に押されて、住宅購入を決断した。』
『住宅ローンにより、自らのお小遣いは減少する。』
『そこまでして手にしても、立派なものと程遠い。』
『更には、ローン完済する時期に70歳を迎える。』
独立系FPの視点から見て、相当、壊滅的な状況です。
因みに、私の顧客さんには、存在し得ない人種です。
それで、
興味があったので、そのまま聞き耳を立てていると、
最終的に出た結論に、腰を抜かしそうになりました。
隣席の4人の会社員が、2時間話し合って出た結論。
それは、『何とかなる』という衝撃的な結末でした。
『みんな(誰?)同じようなことを実行している。』
『でも、何とかなっているから、俺たちも大丈夫!』
このような『お馬鹿さん』が量産化されているため、
今後の日本は、歴史的な経済格差が拡がるのだなと。
『赤信号、皆で渡れば怖くない!』を地でいく戦略。
現実世界では、(特に海外では)確実に轢かれます。
それでも、
和を以て尊しとなす、超越した平和思想の日本人は、
未だ、その思想が機能していると考えているのです。
あなたも、その思考回路に支配されてませんか??
本題に入ると、
年の瀬が迫り、世間的に多忙を極める時期ですが、
来年(22年)度予算案の成立報道がありました。
ご存知の通り、
一般会計総額は『107兆5964億円』に上り、
前年比較で約1%増、10年連続過去最高を更新。
もちろん、
来年度も、何度か『補正』しながら進みますから、
歳出総額は、これ以下の数字になる事ありません。
対して、
歳入となる税収は、当初予測より増加したものの、
年度全体で『65兆2350億円』を見込みます。
つまり、
足らずを『国債発行』により賄っていく訳ですが、
現時点、それは『36.9兆円』を計画しています。
これ(国債発行額)については、2年ぶりの減少。
また、
対一般会計の『公債依存度』も34.3%に留まり、
これについてはポジティブな論調も存在している。
しかし、
そもそも大原則として『国家運営』というものは、
『税収』の範囲内で、実行されるべきであるもの。
この辺り、
私たち一般家庭の国民が『世帯収入』の範囲内で、
毎月の『生活コスト』を賄う必要があるのと同義。
つまり、国債発行『最初の1円』から間違いです。
確かに、
国家運営は、個人より長期視点が必要な時もあり、
臨時の『国債発行』が、解決策になる場面もある。
ただ、
現在の日本国のように『借金体質』が慢性化して、
『国債発行』が常態化の現状は、完全に異常です。
前述の通り、
近年、歳出(一般会計)は100兆円超で推移し、
今後、暫くの間は、解決する兆しすら見えません。
何故なら、
政策経費(債務返済以外が該当)対前年比増加分、
4723億円の内9割を社会保障費が占めるから。
言葉を変えれば、
毎年、過去最高値を更新し続ける一般奇形予算は、
『社会保障費』の増大分ずつ伸びているという事。
そして、
『社会保障費』を構成するのは医療・年金なので、
構造的に21世紀の日本では解決しないからです。
書き進めていて、少しだけ、不安になりますよね。
決して、私自身の経済問題に対する不安ではなく、
皆さんが、健全な危機感を持たれるかの不安です。
中盤から展開してきたように、現在の国家運営は、
完全に『間違った方法』により展開されています。
こんな異常事態、未来永劫、決して続くはずない。
そして、
その事は、その国家運営が前提条件になっている、
『社会保障システム』の存続問題にも直結します。
この状況で、
冒頭に、ご紹介した会社員たちが辿り着いた結論、
『何とかなる』と考えてしまっては、相当ヤバい。
『投資』にも『ビジネス』にも通じる真理として、
『備えよ、常に』という有名フレーズがあります。
シンプルに、それを実行できれば問題ありません。
センス良く、将来の『リスク』に気付かれた方は、
『具体的アクション』を起こす事をお勧めします。
オープン開催(どなたでも参加可)資産形成セミナーは、
現時点、2022年以降の開催スケジュールが未定です。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太