今日のテーマは、『富裕層の世界には、お金では買えない不文律が確実に存在している』です。
タイトルの通り、お金持ちの世界に不文律は存在します。
象徴的な出来事の一つは、今年3月にも起こっています。
それは、
高級ブランド・エルメスを相手取り米国の消費者2名が、
カリフォルニア州地裁に独禁法違反として起こした訴訟。
ご存知の通り、
同社の看板商品『バーキン』は慢性的な欠品状態にあり、
限られた顧客のみ紹介されるホンモノのプレミアム商品。
購入する為には、
自らが『相応しい顧客』であることをアピールするため、
スカーフやその他の革製品の購入を繰り返す必要があり、
これが抱き合わせ販売に該当するというのが言い分です。
さらに、
原告側は、バーキン以外の製品の販売で得られる手数料、
販売員の歩合の給与制度がそれらを助長していると指摘。
エルメス側も、この点について明確に否定していません。
以前、
某番組でも成金社長が、150万円のバーキン購入の為、
総額400万円を使ったと豪語する場面を目にしました。
恐らく、
その言葉自体に嘘はなく、もちろん金額の大小はあれど、
そのように明文化されていない商習慣は存在しています。
そして、
一見、消費者にはマイナス作用に感じる供給制限こそが、
バーキンの魅力・魔力を一層と高めているから皮肉です。
繰り返しますが、お金持ちの世界に不文律は存在します。
典型的なのは、
限られた顧客と紹介者のみ予約を取得することが出来る、
会員制の高級飲食店なども東京・大阪には数多存在する。
正直、
食事代が一人単価5万円しようが、10万円であろうが、
一定水準を超えた富裕層からすれば、どうでも良いこと。
要は、
自らの名前で、そのお店の予約を取得することが出来て、
サービス提供に相応しい客と認められることが重要です。
金融の世界では、
それを象徴する究極の存在がプライベートバンクであり、
仮に、あなたが個人資産として10億円保有していても、
適切な紹介者と面接審査を通過しなければ利用は不可能。
民意と反するかも知れませんが、それで良いと考えます。
資本主義経済をベースとする現代社会を生きていく上で、
第一条件として、一定水準以上のお金を持つことは重要。
しかし、本当の勝負(?)はそこからスタートを迎える。
そういう事実も、知っておいて損はないかも知れません。
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昨年(2023年)よりセミリタイア生活に入っており、
今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太